けんちゃん先生のおやさい知恵袋[オクラ]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[オクラ]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「オクラ」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「とうもろこし」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

ネバネバとした食感が特長のオクラは、栄養満点の夏野菜。最近では輸入品も多く一年を通して手に入りますが、やっぱり夏が一番の旬。この時期のオクラは柔らかく、とくにおいしいんですよね~♪ そんなオクラの魅力を、余すところなくお伝えしちゃいます♥

オクラの目利き

●産毛がびっしり生えているもの

オクラの表面を覆ううぶ毛は鮮度の目安。緑色が濃く鮮やかで、表面がうぶ毛でびっしり覆われているものが新鮮ですよ~。また、ヘタの形がしっかり五角形になっていて、周りが黒ずんでいないものを選ぶようにしましょう。

●少し固いものが新鮮
オクラは、少し固めのものを選ぶと水分が多くて新鮮です。ただし、固すぎるのはえぐみを感じたりするのでNG。また、大きすぎるものは育ち過ぎていて筋が固くなっている場合があるので、程よく成長しているものを選ぶといいですよ。10センチ程度のものがベストです!

体にやさしい食物繊維がたっぷり♪

オクラのネバネバは、「ペクチン」という水溶性食物繊維によるもの。ペクチンは腸管内をゆっくり移動するため、腹持ちの良さが特長です。さらに、食物に含まれているコレステロールの吸収を抑え、コレステロール値を下げる働きもあるんですよ~。さらにさらに、ペクチンは糖分の吸収を抑制する働きがあるので、血糖値の上昇を抑える効果が期待できるんです! ペクチン、できる子ですよね~。

また、ペクチン以外の食物繊維もた~っぷり。オクラ100gに含まれる食物繊維は約5.0gで、これはにんじんの約2.1倍、レタスの約4.5倍。たっぷり含まれた食物繊維によって、腸内環境も整えてくれるんですよ💛

保存するときは、水を入れた容器に立てて野菜室へ

オクラは傷みが早く、そのまま冷蔵庫に入れると2~3日で黒ずんできます。そこでおススメなのが、水を入れた容器に立てて保存する方法。オクラが縦に入るコップや瓶に5mmくらい水を入れ、ヘタの部分を下にしてフタかラップで封をし、野菜室で保存しましょう。

\けんちゃん先生おすすめ/​
『オクラとひじきの鶏だんご』
【材料】(5~6個分)
・オクラ…4本
・ひじき(乾燥)…2g
・鶏ひき肉…200g

〈調味料A〉
・砂糖 … 小さじ1
・濃口しょうゆ…小さじ2
・塩…少々(ふたつまみ程)

【作り方】
1. ひじきを水で戻し、水気を切る。オクラのヘタとガクを包丁で切り取り、薄い輪切りにする。オーブンを200℃に予熱する。
2. ボウルに具材と〈A〉を入れてしっかりと練り、俵型に成形したら、クッキングシートを敷いた鉄板の上に並べる。
3. オーブンで約20分焼いて完成♪
※フライパンで焼いてもOK!


★☆★ 「オクラ豆知識」★☆★
その1 >>> 日本で一般的に食用されるようになったのは1960年代(案外、最近なんですね)
その2 >>> 国内生産の約40%が鹿児島県産。しかも、その約8割を指宿市で生産(指宿市、すごい!)
その3 >>> 花が咲いて実がなるまで、わずか2日!(はやっ!)


profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja

こちらもあわせてチェック!