けんちゃん先生のおやさい知恵袋[なす]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「なす」について、あれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「きゅうり」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…
夏野菜の代表的な存在と言えば、なす。煮て、揚げて、炒めてと、どんな調理法にもなじむので、本当に重宝しますよね~。和食・洋食・中華とジャンルを問わない万能さに、食卓での出番も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、なすの魅力と豆知識をたっぷり紹介しちゃいます~♪
なすの目利き(見分け方)
●ヘタの周りにとげがあるものが新鮮!
なすのヘタの周りにあるとげ、刺さると痛いですよね~(泣)。実はこのとげが、なすの鮮度を表すバロメーター。とげが鋭いほど、鮮度が良いと言えます。逆に、ヘタの周りにとげがないなすは鮮度が落ちていますので、ご注意を!
また、ヘタの下の部分の色も、鮮度の良さを見分けるポイント。この部分が白かったり、薄紫色だったりするのは、鮮度が良い証ですよ~。
●黒光りしていて太さが均一なものが◎
スーパーなどで並んでいるなすを見比べると、微妙に色が違っていたりしますよね。色が濃いものと薄いものがありますが、選ぶときは、色が濃くてツヤツヤと黒光りしているものを選ぶようにしましょう!
また、太さが均一かどうかも、おいしいなすを見分けるポイント。なすと言ったら、ヘタの部分から下にいくにつれて膨らんでいるイメージがありますが、下の方がぷくっと膨れているなすは、種が固かったり、アクが強かったりします。なので、選ぶときはなるべく太さが均一なものを選ぶようにしてくださいね♪
抗酸化作用がある「ナスニン」がたっぷり!
なすって、きれいな紫色をしていますよね~。あの紫色は、ポリフェノールの一種である「ナスニン」(かわいい💛)によるもの。ナスニンには抗酸化作用があり、生活習慣病の原因となる活性酸素を抑える働きがあると言われているんですよ♪ナスニンは皮の部分に多く含まれているので、なすは皮ごと食べるのがおすすめです~。
また、ナスニンは熱に強く水に溶けやすい性質があるので、揚げたり炒めたりすると、効率よく摂ることができますよ。なすと油って相性バッチリですもんね!納得。
なすの上手な保存方法
なすは、その約9割が水分。そのため、そのままの状態で置いておくと、水分が蒸発してすぐにしなしな~っとなってしまいます。また、低温が苦手で、5℃以下になると種が黒くなったり、傷みやすくなったりします。
なすを常温で保存する場合は、新聞紙に包んで風通しがいい場所に置くと3~4日は保存できます。夏場の気温が高いときは、冷蔵庫の野菜室へ。1本1本ラップに包み、へたを上に向け立てた状態で保存すると長持ちしますよ~♪
ただ、日持ちがする野菜ではありませんので、なるべく早く使い切りましょう!
けんちゃん先生の簡単レシピ
『レンチンなす南蛮』
〈材料〉2人分
なす…1本
ごま油…大さじ2
【A】
砂糖…小さじ2
濃口醤油…小さじ2
米酢…大さじ2
〈作り方〉
①なすは細切りして耐熱皿に入れ、ごま油と和える。
②①をレンジ(600W)で2分加熱。あらかじめ混ぜ合わせておいた【A】と和えれば完成♪
お好みで炒りごまをかけても♪
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja