けんちゃん先生のおやさい知恵袋[きゅうり]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「きゅうり」について、あれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「ごぼう」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…
和洋中、何にでも合う万能野菜のきゅうり。スーパーなどでも一年中並んでいますが、特に、6月~8月にかけてのきゅうりは旬ということもあって、とってもみずみずしいんですよ♪また、最近ではダイエット食としても大注目!
そんなきゅうりの豆知識を、たっぷり紹介しちゃいます~♪
きゅうりの目利き(見分け方)
●表面のイボがはっきりしたものが新鮮
表面のイボは、おいしいきゅうりを見分ける重要なポイント。触ると痛いくらいにしっかりしているものは、鮮度も歯ごたえもバッチリですよ♪また、「表面につやがある」「全体的に濃い緑色をしている」なども、おいしいきゅうりを見分けるポイントです。
●太さが均一なもの
きゅうりは、太さが均一なものを選ぶようにしましょう。先が膨れているものは、水分がたまっていたり、そこに種が集まったりしていて、味にムラがありがちです。逆に、先細りしているものは、じゅうぶんに成長しきれていない証し。
また、太すぎると水分が多くて味も水っぽくなりますので、細めのものを選ぶようにしてくださいね♪
こんなにスゴイ!きゅうりのパワー
●血流改善で冷えの解消や疲労回復に!
きゅうりに含まれている「シトルリン」って成分を知っとるりん?(スイマセン。。。)。このシトルリンはスーパーアミノ酸と呼ばれていて、一酸化炭素の生成を促し、血管を拡張させる働きがあるんです。その結果、血流が改善され、冷えやむくみの解消、疲労回復、筋力の増強、美肌効果などが期待できるんですよ~♪
クーラーにあたり過ぎて体が冷えたり、疲れがたまったりしやすいこの時期は、血流改善効果のあるきゅうりを食べることをおすすめします!
●ダイエット効果も期待できる?
きゅうりには、「ホスホリパーゼ」という脂肪分解酵素が含まれています。この酵素がなかなかできる子で、脂肪を分解するだけでなく、脂肪を分解する力によって代謝が高まり、汗をかきやすくなって、ますますダイエット効果が期待できるんですよ!!
ホスホリパーゼはきゅうりの細胞壁の中に含まれているので、食べるときはよく噛んで♪すりおろすと、より効果が期待できますよ~💛
きゅうりの上手な保存方法
●冷蔵庫で保存するときは「野菜室」に!
きゅうりは、5℃以下で保存すると低温障害を起こしてしまいます。なので、冷蔵庫では「野菜室」で保存するようにしましょう。立てて保存すると日持ちがよくなりますので、ヘタのある方を上にして、高さのあるコップやマグカップなどに立てて保存することをおすすめします♪
また、冷凍庫での保存はNG!きゅうりは9割以上が水分なので、冷凍保存すると、解凍後の食感が損なわれてしまいます。。。
●水気を拭き取ると長持ちしやすい♪
きゅうりは水気が大の苦手。保存するときは水気をしっかり拭き取って新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れて保存すると日持ちしますよ♪
買ったときはシャキッとしていたきゅうりも、数日後にいざ使おうとすると、フニャフニャになってて悲しい思いをしたことはありませんか?そんなときには、氷水につけ置きすると、きゅうりが水分を吸収してシャキッと復活します♪
ちなみに、買ってからの日数によってもつけ置きする時間が変わってきますので、下記の時間を目安にしてくださいね。
●買ってから1日程度・・・10分
●買ってから3~4日・・・ 1時間
●買ってから4日以上・・・一晩
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja