けんちゃん先生のおやさい知恵袋[水菜]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[水菜]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「水菜」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「きのこ類」編、参考になりました~?見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

10月から3月頃が旬の水菜。この時期の水菜は霜に当たることで柔らかくなって、甘みが増し増しなんです。生のままサラダに使っても良いですし、鍋物や炒め物など加熱調理でも大活躍♪ 今回は、そんな水菜の魅力をた〜っぷりご紹介します♪

水菜の選び方(目利き)

●葉先がまっすぐシャキッとしたもの

新鮮な水菜は、葉先がピーンとまっすぐ伸びています。できるだけ葉がシャキッとしていて元気なものを選びましょう〜。

●茎にツヤがあって全体の色味が鮮やか!

茎が白くてツヤがあるものは新鮮な証♪ 葉の緑色と茎の白色ができるだけ鮮やかなものを選ぶと良いですよ〜。

意外!?水菜は緑黄色野菜!

緑黄色野菜といえば、色が濃い野菜というイメージですが、実は水菜もその仲間(意外~!)。緑黄色野菜の定義は、βカロテンの含有量や日常的に摂取しやすい野菜かなどが判断基準になっていて、水菜はそれを満たしているので、れっきとした緑黄色野菜なんです♪ 特に水菜に豊富に含まれているβカロテンは水に溶けにくいので、ゆでたり炒めたりしても栄養を逃してしまう心配がなく、これからの季節は風邪予防におすすめですよ~!

水菜の上手な保存方法

●冷蔵保存は根元を湿らせるのがポイント

新聞紙やキッチンペーパーで水菜を包み、根元を湿らせてからポリ袋に入れ、冷蔵庫に立てて置きましょう。葉に水がつくと傷みやすいのでご注意を〜!この方法で7〜10日は日持ちします!

ポイントは水菜の“根元”を濡らすこと。鮮度をキープするにはキッチンペーパーを3、4日おきに交換すると良いですよ〜。

●しなしなになった水菜が復活!50℃洗い

水菜など葉物野菜がしなしなになってしまったら50℃のお湯に浸けて、復活させる“50℃洗い”がおすすめ♪
下記に手順を紹介しているので、ぜひ試してみてくださいね💛

〈手順〉
1. 50℃のお湯にしなしなになった水菜を10〜60分浸ける。
   ※熱湯と(冷たい)水道水を1:1で混ぜるとほぼ50℃に♪
2. 水菜がシャキッとなったらお湯を捨て、水洗いする。傷んでいる部分があれば取り除き、水や冷水に5分ほど浸けて水菜を冷ます。

この手順で、シャキシャキに戻った水菜を召し上がれ〜。

●汁物や炒め物用なら冷凍でも♪

冷凍保存はできますが、解凍後は食感が悪くなるので、シャキシャキの食感を生かしたいときは冷蔵保存で生で食べるのがおすすめ💛どうしても使いきれず冷凍する場合は、食べやすい大きさにカットし、保存袋に入れて冷凍を。汁物や卵とじなどに、凍ったまま加えてくださいね♪解凍するとフニャフニャの食感になってしまうのでご注意を~!

油分をまとうと苦味がマイルドに

噛むとほんのり苦味があるのが水菜の特徴。オリーブオイルやドレッシングなどの油分と一緒にとるとクセなく食べられますよ。イメージとしては、油をまとって苦味がマイルドになる感じ♪さ・ら・に!水菜に豊富なβカロテンは、油と一緒にとると吸収率がアップするので効率的ですよ〜。

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja