けんちゃん先生のおやさい知恵袋[セロリ]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[セロリ]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「セロリ」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「青ねぎ」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

セリ科でヨーロッパが原産のセロリ。独特の香りがあって、シャキシャキとした食感が特徴です。スティックサラダやピクルスとして生食できるのはもちろん、炒め物やスープの香り付けに入れてもおいしいですよね。今回は、そんなセロリの魅力をた〜っぷりご紹介します♪

セロリの選び方(目利き)

●茎が太くて筋が出ているもの

茎が白くて太く、筋がくっきりと出ているものを選びましょう! 茎が硬くてしなりにくいものはみずみずしくて新鮮な証♪ サイズが大きいものは、成長しすぎている可能性があるので、断面にス(細かい空洞)ができていないかもチェックしてくださいね〜。

●葉の緑色が鮮やかでツヤがあるもの

葉の緑色が鮮やかで、表面にツヤとハリがあるものがおすすめ。葉が黄色に変色しているものは、鮮度が落ちている可能性があるので避けましょう。

セロリのうれしい栄養成分

●セロリを食べるとイライラがおさまる!?
セロリ特有の香りは、「アピイン」や「セネリン」といった栄養成分によるものです。実はこれらにはイライラを鎮めて精神を安定させる働きがあると言われています。そうそう、セロリの香りのアロマオイルもあるくらい♪成分を知ると頷けますよね。 リラ〜ックス、リラ〜ックス。

●胃腸を強くする成分も!
セロリに含まれるビタミンUは「キャベジン」とも呼ばれ、胃酸の分泌を抑えたり、胃腸粘膜を修復したりする働きがあると言われています。ちなみにビタミンU、キャベジンと言われるだけあって、キャベツから発見された成分なんだとか。

セロリの上手な保存方法

●葉と茎を分けて冷蔵保存

葉から水分が抜けることで傷みやすくなるので、葉と茎を分け、袋やラップに包んで野菜室へ入れましょう!
長持ちさせたい時は、葉と茎を分けたあと、湿らせた新聞紙に包んでからラップをし、野菜室に立てておくと1週間ほど保存できます。

●食べやすい大きさに切って冷凍保存

セロリは冷凍保存も可能です! 食べやすい大きさにカットし、密封袋に入れて冷凍庫へ。使うときは解凍せず、凍ったままスープや炒め物に使いましょう。電子レンジなどで解凍すると旨味が流れ出てもったいな〜い!

茎と葉の使い分け

●葉の場合

柔らかいので、パセリの代わりに料理やスープ、サラダの彩りとしてトッピング♪

●茎の場合

シャキシャキ食感を生かして、炒め物や煮物に。

苦手な人でも食べやすくするコツ

独特な香りがあって、好みが分かれがちなセロリ。苦手な方は、ミネストローネのような味付けのしっかりした加熱料理に入れてみて!セロリを食べやすい大きさに切って、電子レンジ(600W)で2〜3分加熱してから調理すると、香りが少し抑えられて食べやすくなりますよ。

福岡県はセロリ生産量西日本一!

意外と知られていないのですが、福岡県は国産セロリの生産量(収穫量)西日本1位!実は身近な食材だったんですね~♪ 全国でも3位で、福岡県みやま市を中心に生産されています。
セロリの収穫前の様子を見たことがあるんですが、畑にヤマタノオロチのような状態(笑)で勢いよく生えていて、一株が2kg以上にもなるんですよ〜。あれは見て衝撃でした〜!ウフフ♡

ちなみに僕は、火を通す料理に使う時は、筋付きのまま薄切りにして使っています💛。

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja