けんちゃん先生のおやさい知恵袋[とまと]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[とまと]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「とまと」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま〜す!

はいは〜い!
みなさん、こんにちは~♪
前回の「レタス」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェックよ〜♥
さて今月ご紹介するのは…

太陽の光をたっぷり浴びて真っ赤に実ったとまと。夏野菜のイメージがありますが、1年を通して食べられるので、季節を問わず味わえちゃうのがいいですよね~。
というわけで、今回はとまとの豆知識を紹介しま~す♥

とまとの目利き(見分け方)

● おしりに星のような線があるとまとは甘みが強い!
おしりの部分からヘタに向かってのびる星のような線を「スターマーク」と言います。このスターマークが、甘みのあるとまとの証。とまとの色は、赤いほどリコピンや旨み成分が豊富です♪

● 表面が凸凹しているとまとは味が濃い!
表面が凸凹したとまとは、味が濃いものが多いんです。理由は、はち切れんばかりに実が育っているから。もう、おいしさも栄養もぱんぱん!って感じ♥

とまとの上手な保存方法

● 常温保存がおすすめ!
とまとは収穫後も追熟が進みます。この追熟に適している温度が、15℃~25℃の間。追熟している間はリコピンなどの栄養成分もどんどん増えているので、基本的には、直射日光が当たらない場所での常温保存がおすすめです。

● ひと手間加えて上手に保存
保存する時は、手でヘタを取って、新聞紙やキッチンペーパーなどでやさしく包んで。 また、ヘタの部分を下にして置くと傷みにくいですよ♪

● 使いきれなかった分は、野菜室で保存
使いきれずに残った分は、冷蔵庫の野菜室で保存してくださいね♪ だって、野菜室以外だと温度が低すぎて、リコピンなどの栄養価が大幅に減っちゃうの>_<。

加熱すると、より栄養た~っぷりに♪

とまとの赤い色素は「リコピン」という栄養成分で、生活習慣病や細胞の老化を進める原因となる「活性酸素」の働きを抑える効果があるんですよ。あら、うれしい♪
しかも、リコピンは加熱すると栄養の吸収が3倍以上に! 油に溶けやすく、特にオリーブオイルとの相性は栄養面でも一番なんですよ♥

アルミホイルにとまとを乗せ、オリーブオイル、塩、クミンパウダー(あれば)をかけて包み、トースターやオーブンで5~6分焼くだけでも、栄養た~っぷりの一品ができちゃいます♪  ぜひ、お試しあれ~。

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja