けんちゃん先生のおやさい知恵袋[キャベツ]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[キャベツ]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「キャベツ」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「ブロッコリー」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

生でも、煮ても、炒めても、いろんな食べ方でおいしいキャベツ。一年を通して手に入ることもあって、食卓に欠かせない野菜ですよね~。
特にこれからは「春キャベツ」がおいしい季節。柔らかくて、甘みもたっぷり♪サラダなど生で食べると、とってもおいしいですよ~💛そこで今回は、キャベツの豆知識を紹介しちゃいます~♪

キャベツの目利き(見分け方)

●一玉ものは「芯の直径が500円玉ぐらい」のものを!

一玉もののキャベツを買う時は、芯の大きさが500円玉ぐらいものを選ぶようにしましょう。芯が小さいものは、まだ成長しきれていない可能性大!逆に、芯の部分が500円玉より大きいものは、成長しすぎて苦みを感じることも…。
また、芯が割れているものは鮮度が落ちている可能性が高いので、避けるようにしましょう~。

●カットキャベツは「芯の高さが1/3以下」のものを

キャベツは、収穫後も成長する野菜。だから、収穫直後の新鮮なものは芯が小さめなんです。カットキャベツの場合は芯の直径がわからないので、芯の高さを鮮度の目安に!芯が高いものは、それだけ成長している証拠。
目安としては、キャベツの高さに対して芯の高さが1/3以下のものを選ぶといいですよ♪

体にやさしい栄養成分がた~っぷり♪

●胃腸にやさしい「ビタミンU」

みなさん、「ビタミンU」をご存じですか?あまり聞きなれないビタミンですが、実はこれ、キャベツだけに存在するアミノ酸なんです。別名「キャベジン」。はい、ここでピン!ときた方も多いのでは?
ビタミンUには、胃酸の分泌を抑える働きと、胃腸の粘膜を修復する働きがあるんです。そのため、胃のもたれや痛み、胸やけ、吐き気などに効果が期待できます。
食べすぎ、飲みすぎの時は、キャベツを食べると◎!ビタミンUは水溶性なので、煮る場合はスープ(煮汁)も一緒に召し上がれ~♪

●捨てるところに「ビタミンC」が!

キャベツには「ビタミンC」も豊富に含まれています。ただ、多く含まれている部分と、そうじゃない部分があって、ビタミンCが多く含まれているのは、一番外の葉と芯の部分。一番外の部分に約50%、芯の部分に約30%のビタミンCが含まれているんです~。
え!?一番外側の葉と芯の部分を真っ先に捨ててた!?もったいな~い。実は、その捨てていた部分にビタミンCがた~っぷり!なんです。なので、一番外側の葉も、芯の部分も、なるべく食べるようにしましょうね~💛

●調理方法別によるキャベツのビタミンCの流出割合
①蒸す→ビタミンCが約2割~3割減る
②炒める→ビタミンCが約3割~4割減る
③煮込む→ビタミンCが約5割減る

また、ビタミンCは水溶性なので、キャベツの断面が広がれば、その分、溶け出す量も増えちゃいます。
千切りやみじん切りにすると断面積が大きくなってしまいますので、せっかくのビタミンCが抜けやすくなります。さらに、水にさらせばさらすほどダダ漏れに💦
ビタミンCが流れ出すのを防ぎたいなら、切り方は「ざく切り」がおすすめです~。

キャベツの上手な保存方法

●冷凍保存する場合
千切り…冷凍用保存袋に入れて冷凍
・コールスローサラダに

ざく切り…冷凍用保存用袋に入れて冷凍
・あえ物やサラダ、スープに


芯ごとに切り分け
…冷凍用保存袋に入れて冷凍
・スープや煮込み料理に

キャベツは「生」で冷凍できる野菜です。食べやすい大きさに切り、密封袋に入れて冷凍しましょう~。その際に、水気をしっかり切ることをお忘れなく!水気が残っていると、品質が劣化しちゃいます~💦

種類別おすすめ調理法

●春キャベツ
水分を多く含んでいるので、柔らかい食感の料理におすすめです♪
・サラダ・餃子・付け合わせ など

●キャベツ
程よく水分が抜けて煮崩れしにくいので、加熱する料理におすすめです♪
・煮物・炒め物・スープ など

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja