けんちゃん先生のおやさい知恵袋[たまねぎ]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「たまねぎ」についてあれこれ聞きました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「キャベツ」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…
いろんな料理に幅広く使えて、食卓に欠かせないたまねぎ。特に、この時期に出回る「新たまねぎ」はみずみずしくて辛みが少ないので、サラダにするなど、生で食べてもおいしいですよ~♥
今回は、たまねぎの豆知識をたっぷり紹介しちゃいます~♪
たまねぎの目利き(見分け方)
①頭が硬いものが◎
たまねぎは、頭(尖っている方)から傷んできます。頭の部分を触ってみて、しっかりと硬さが感じられるものは新鮮な証。逆に、柔らかいものは傷み始めている証拠です。。。
②表面が乾燥していて艶のあるものが新鮮!
通年出回るたまねぎも、春先に出回る新たまねぎも、表面に傷がなく皮に艶があるものを選ぶようにしましょう。また、ずっしりと重たいものは、しっかりと水分を含んでいる証拠。みずみずしくておいしいですよ~♪
日なたで保存すると栄養素がUP!
たまねぎには、抗酸化作用や抗炎症作用、降圧作用があるポリフェノール「ケルセチン」がた~っぷり♪しかも、「ケルセチン」は日光に当てるほど分泌量が増え、1週間ほど日なたで干すと、約4倍近くにまで増えるのだとか。しかもしかも、一度増えた「ケルセチン」は、加熱しても冷凍保存しても減らないそうです(お日様、ありがとう!)。
ただし、干し過ぎると食感や味が落ちるので、干す目安は1週間。外側の茶色の皮をむき、日光がよく当たるベランダや窓際に置いて干してくださいね♪
切るときに涙が出にくくするコツ
たまねぎを切るときって、涙が出て困りものですよね。たまねぎを切ると涙が出るのは、たまねぎを切ったときに空気中に飛び出す「硫化アリル」という成分が、涙腺を刺激するからなんです。
この「硫化アリル」は低温だと空気中に飛び出しにくい性質があるので、切る直前まで冷蔵庫や冷凍庫でたまねぎを冷やしておくと、涙が出にくくなりますよ。もう、たまねぎで泣かないっ!
たまねぎの上手な保存方法
●冷蔵庫よりも風通しのいい冷暗所がおすすめ
たまねぎは湿度が高いと傷みやすいので、冷蔵庫よりも、風通しのいい冷暗所で保存するのがおすすめです♪ただ、新たまねぎは水分が多いので、冷蔵庫か風通しがいい涼しいところで。使いかけのたまねぎを保存するときは、切り口が乾燥しないようにラップをかけましょう~。
♡♥ けんちゃん先生のワンポイントアドバイス ♥♡
辛みの原因となる「硫化アリル」は揮発性が高いので、たまねぎの繊維(スジ模様)に対して垂直に切ると、空気に触れる断面積が大きくなって辛みが抜けやすくなります。
逆に、繊維に沿って包丁を入れると辛み成分が強く残ったままに。サラダなど生食で使う場合は、繊維と垂直に切ることをおすすめします~♪
けんちゃん先生の「これやってみて!」
★時短で飴色たまねぎ♪
たまねぎを飴色になるまで炒めるって、結構時間がかかりますよね。そこで、スピーディーに飴色になるまで炒めるコツを教えちゃいます!
まずはたまねぎをみじん切りして~
●冷凍してから炒める
●電子レンジで温めてから炒める
どちらも、すぐに飴色たまねぎのできあがり!とっても簡単なので、ぜひやってみてくださ~い💛
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja