子どもの病気の予防と対処法① 子どもの肥満も万病の元

子どもの病気の予防と対処法① 子どもの肥満も万病の元

子どもの肥満は、大人と同じで高血圧や糖尿病などの生活習慣病につながります。中には、幼いうちから動脈硬化になり、若い年齢で心筋梗塞や脳梗塞になる人もいます。
肥満は予防が大切ですが、その場合必要なのは「ダイエット」ではありません。大人であれば、ダイエットなどを第一に考えますが、子どもたちはまさに成長期。過度な減食による「節制(制限)」ではなく、継続的な「生活習慣の変化」が必要です。
まずは肥満度のチェックを。「日本小児内分泌学会」のホームページに「肥満度判定曲線」があります。このグラフを参考にチェックしてみてください。医師の受診を考えるのは、学童の場合は肥満度20%以上、幼児では15%以上が目安。子どもの肥満は早めに生活指導などをした方が改善しやすいと言われています。

大皿に出さない&お菓子は片手まで

おかずなどは大皿に出さず一人ずつ器に盛る、というのが食生活改善のコツ。そうすることで、食べた量を本人と保護者が把握できます。また、お菓子は1日1回で時間を決めるようにしましょう。お菓子によって差は生じますが、一般的に片手に乗る分までは許容量とされています。

鍵は朝食、遊び(運動)、早寝

理想的な生活習慣のためには十分な睡眠と1日3食の維持が重要。つまりは早く寝て、きちんと朝食を摂ることが大切です。そして、適度な運動も心掛けてください。スポーツ庁のホームページに「子供の運動あそび応援サイト」があり、おうちでできるエクササイズなども紹介されています。参考にしてみてください。

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桑村真美(くわむらまみ)さん

桑村真美(くわむらまみ)さん

医師。キャリアのスタートは小児科。現在、一般財団法人西日本産業衛生会健康管理部で勤務し、エフコープをはじめ会社や団体の産業医を務める。2歳と1歳の2児の母。

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