子どもとスマホ ② 中学生編
NPO法人「子どもと保育研究所 ぷろほ」所長であり、NPO法人「チャイルドライン もしもしキモチ」、NPO法人「子どもとメディア」代表理事も務める山田眞理子(やまだまりこ)さんに、子どもとスマートフォンの付き合い方について伺いました。
SNSや有害サイトトラブルから子どもを守ろう
中学生にもなると、ほとんどの子どもがスマートフォンを持っています。そこで心配になるのが、SNSや有害サイトでのトラブルではないでしょうか。
友だちどうしのグループ内でいじめに遭ったり、仲間外れにされたり…。逆に、気付かないうちに相手を傷つけていたり、いじめに加担してしまっていたりなど、さまざまなトラブルに巻き込まれるケースが増えています。また、知らない間に有害サイトから個人情報などが流出してしまい、それがきっかけで思いもよらない事件などに巻き込まれたり…。こうしたトラブルから子どもを守るために有効な方法は、大きく次の2つです。
●フィルタリング機能を活用し、SNSや有害サイトの利用を制限する
●子どもの変化を見逃さず、何かあったら相談できる関係を築く
「知らないうちに子どもがトラブルに巻き込まれていた」とならないように、親としても、トラブルから子どもを守るための知識をきちんと身に付けましょう。
トラブルから子ども守るために親としてできること
★フィルタリング機能を活用する
有害サイトにアクセスしないようにコントロールしてくれるフィルタリング機能を活用しましょう。
iPhone、Android端末のいずれにも付いているほか、NTTドコモやソフトバンク、auなど大手通信キャリアでも設定してくれます。利用したいサイトやSNSの設定も個別にできるので、上手に使ってトラブル防止に活用しましょう。
★子どもの変化を見落とさない
どれだけ気を付けていても、トラブルを完全に防ぐことは難しいもの。そこで大事になってくるのが、「子どもの変化を見逃がさない」ことです。
《こんな時は要注意!》
・最近、表情が暗い
・元気がない」
・いつもイライラしている など
子どもの様子に変化が見られたら、何かトラブルに巻き込まれているのかも。小さな変化を見逃さず、「最近、何かあったの?」「何か困っていることがない?」と声を掛けて話を聞いてあげることも、トラブルから子どもを守る方法の一つです。
\普段から、親子で気軽に話ができる関係を築いておきましょう!/
profile
山田眞理子さん
NPO法人「子どもと保育研究所 ぷろほ」所長。京都大学大学院教育学研究科修士・博士課程修了。NPO法人「チャイルドライン もしもしキモチ」代表理事、NPO法人「子どもとメディア」代表理事も務める。