子どもとスマホ ① 小学生編

子どもとスマホ ① 小学生編

NPO法人「子どもと保育研究所 ぷろほ」所長であり、NPO法人「チャイルドライン もしもしキモチ」、NPO法人「子どもとメディア」代表理事も務める山田眞理子(やまだまりこ)さんに、子どもとスマートフォンの付き合い方について伺いました。

「わが家のルール」でリスクを防ごう

小学生でも持っている子が増えているスマートフォン。小学校低学年から「スマホがほしい」と言う子が増えてくるようです。ただ、親としては「依存してしまうでのは…」「犯罪に巻き込まれたらどうしよう…」と考えてしまいますよね。
私はよく、「スマホを使うことは、車の運転と同じ」と話します。車は便利な道具ですが、使い方次第では危険な道具になります。スマートフォンも同じで、使い方を間違えると、トラブルや犯罪に巻き込まれてしまいます。それを防ぐために大切なのが、ルールづくりです。
ただし、親が勝手に決めたルールは、子どもにとっては単なる命令。子どもも素直に聞いてはくれません。例えば、何時まで使っていいかを決める時も、「何時までだったら守れる?」と子どもに聞き、子どもが「夜の8時」と言ったら、それをルールにする。このように、一緒に考え、子どもの方から約束をしてもらうことが大切です。
子どもの安全を守るためにも、お子さんと一緒に「わが家のルール」を考えてみませんか。

「わが家のルール」づくりのポイント

起こる【リスクを想定】し、【対策】を考える!

リスク⇒
寝るのが遅くなる
対策⇒は使わない

リスク⇒勉強が後回しになる
対策⇒宿題を終わらせてから使う

リスク⇒ゲームに夢中になり高額課金してしまう
対策⇒アプリのダウンロードなど親が管理し、ペアレンタルコントロール機能を使用する
※利用するアプリの制限、利用時間、位置情報、閲覧するサイトを制限するなどの機能

★上記はあくまでも一例です。ポイントは「子どもが決めること」。ルールは「命令」ではなく「約束」

スマホ依存にならないために

普段の生活から子どもの五感を育みましょう。

★自己表現を育てる
音楽・運動・絵画など、子どもが夢中になれることを見つけ家族で褒めよう!

★ 親子のコミュニケーション
おしゃべりは脳の活性化に効果的。夕飯の時に、昼間あったことを親子で会話しよう!

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山田眞理子さん

山田眞理子さん

NPO法人「子どもと保育研究所 ぷろほ」所長。京都大学大学院教育学研究科修士・博士課程修了。NPO法人「チャイルドライン もしもしキモチ」代表理事、NPO法人「子どもとメディア」代表理事も務める。

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