刺激を与えるとみかんは甘くなる?

刺激を与えるとみかんは甘くなる?

すっかり寒くなったこの季節。冬によく食べる果物と言えば、みかんですよね。ところで、みかんを叩いたり揉んだりするとより甘くなると言われますが、本当のところはどうなのでしょうか? エフコープ商品検査センター「りんご館」で調査をしてみました。


《調査①》みかんに刺激を与えて糖度を測定しました

〈調査概要〉
みかんをA(刺激を与えないみかん)とB(刺激を与えるみかん)に分け、さらにBをB1(3分間、手で揉んだみかん)とB2(3分間、机の上で転がしたみかん)に分類。実際に糖度を測ってみました。

【実験に使用したもの】

〈調査結果〉
糖度計でA、B1、B2のみかん(各5個)の糖度を測定したところ、AとB1、B2の糖度に大きな差はありませんでした。このことから、みかんに刺激を与えても糖度に変化はみられないことがわかりました。

【調査2】刺激を与えたみかんを実際に食べて甘さを比較しました

〈調査概要〉
次は、商品検査センターのスタッフで刺激を与えていないみかんと、刺激を与えたみかんを実際に食べてみて、甘さを比較してみました。(商品検査センターのスタッフでそれぞれのみかんを実際に試食!)

〈調査結果〉
AよりB1B2の方が甘いと感じた人数…12名中9名
B1よりB2の方が甘いと感じた人数…12名中7名

まとめ

みかんに刺激を与えても糖度にあまり変化はみられませんが、酸味が減るため、人の味覚では「より甘い」と感じるようです。
また、手で揉むよりも、平らなところで転がした方が大きな刺激となり、より甘く感じられるようです。酸味が強いみかんを食べるときは、こたつの上など平らなところで転がしてから食べると甘みとのバランスがよくなり、おいしく食べられます。みなさんも、自分好みの食べ方を見つけてはいかがでしょうか。


\知ってうれしい/みかんにまつわるQ&A

Q.みかんにはどんな栄養素が含まれているの?
A.みかんには、ビタミンCやβカロテンが多く含まれています。また、ポリフェノールや食物繊維も豊富です。

Q.みかんを食べることによる血糖値の上昇が気になりますが…
A.例えば、温州みかんのカロリーは100g当たり47~49kcal程度で、みかんは低カロリー食品だと言えます。また、GI値※も低いことから、血糖値が気になる方にもおすすめの食品です。
※GI値…食品から糖質がどのくらい身体に吸収されるかを評価した値。GI値が低い食品は、摂取後の血糖値上昇がおだやか。

施設情報

エフコープ商品検査センター「りんご館」

エフコープ商品検査センター「りんご館」

エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。

◎商品検査センターについて、詳しくはこちら→
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/

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