いちごの甘さは見た目でわかる?

いちごの甘さは見た目でわかる?

いちごがおいしい季節。みなさんは、お店での購入時やいちご狩りの際、どんなポイントでいちごを選んでいますか? 大きいいちご? 形のいいいちご?実際のところ、見た目の違いで甘さに差はあるのでしょうか?エフコープ商品検査センター「りんご館」で5つの糖度実験を行いました。

比較1 大きい方が栄養分をたくさん吸収して甘い?

いちご3パック(A・B・C)を用意し、大きないちごと小さないちごの糖度を比較。

サイズによる糖度の大きな違いは見られませんでした。

比較2 きれいな三角形のいちごの方が甘い?

いちご3パックを用意し、きれいな三角形のいちごと丸みを帯びたいちごの糖度を比較。

形による糖度の大きな違いは見られませんでした。

比較3 つぶつぶが赤い方が甘い?

表面にあるつぶつぶが赤い部分と赤くない部分に分け、さらに上半分と下半分に分けて糖度を比較。

つぶつぶの赤さによって、糖度に大きな違いは見られませんでした。
〈下の豆知識❶もチェック!〉


◎ いちごの糖度の測り方

比較4 先端の方が甘い?

いちご3パックを用意し、いちごの上半分(ヘタに近い部分)と下半分(先端部分)の糖度を比較。

下半分の糖度が上半分よりも1.0~1.5度高い結果となりました。いちごは先端から熟していくため、ヘタ側よりも糖分が蓄積しやすいようです。

比較5 保存したら甘くなる?すぐに食べた方がいい?

いちご2パックを用意し、購入後すぐと、冷蔵庫で4日間保存したものの糖度を比較。

保存後に糖度が増えることはなく、購入直後と比べて大きな差はありませんでした。また、4日間保存したいちごは所々に傷みが見られました。

まとめ

形や大きさで甘さの差はない!
一般的にいちごはヘタ側まで赤いほど熟しているといえますが、今回の実験では形や大きさ、表面にあるつぶつぶの色によって大きな糖度差はありませんでした。調べたところ、糖度は収穫時期や栽培方法など他の要因も多く関係しているため、見た目で判断するのはなかなか難しそうです。
また、いちごを保存しておいても糖度が増すことはありません。いちごは購入後、新鮮なうちにおいしく食べましょう。


🍓 実はつぶつぶが「果実」
いちごの表面にあるつぶつぶが「種」だと思っている方も多いのではないでしょうか? 実は、このつぶつぶこそ「果実」。この中に種が入っています。果実だと思って食べている赤い部分は、茎の先端の花床(かしょう)が膨らんだ「偽果(ぎか)」なのです!

🍓 ビタミンCも葉酸も!
いちごはビタミンCが豊富で、みかんやグレープフルーツの約2倍もあるようです。ビタミンB群である葉酸も多く含まれています。この時期が旬のいちごで、ビタミン補給をしてみてはいかがでしょうか。
参考:農林水産省 いちご豆知識


施設情報

エフコープ商品検査センター「りんご館」

エフコープ商品検査センター「りんご館」

エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。

◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/