けんちゃん先生のおやさい知恵袋[長ねぎ]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は「長ねぎ」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「さつまいも」編、参考になりましたか?
まだの方は、こちらからチェックしてみてくださいね♥
さて、今回ご紹介するのは…
鍋が恋しくなるこの季節。加熱すると甘くとろりとした食感になる長ねぎも、鍋に入れて食べたい具材の一つですよね。ということで、今回は長ねぎのいろいろ、教えちゃいま~す!
長ねぎの選び方(目利き)
●白い部分が30cm以上あると◎
長ねぎの白い部分の太さが均一でまっすぐ伸びているものほどいいと言われています。
白い部分が30cm以上の長いものほど、甘みが強くやわらかいです。
●青い部分の形が丸いもの
青い部分の空洞が丸くてきれいなものを選ぶといいですよ。乾燥してくるとくしゃくしゃになりがち。切り口が丸く、中にぬめりが残っていている方が、水分量が多く新鮮な証拠です。
長ねぎの白い部分は焼くと抗酸化力アップ
白い部分は、糖の代謝を助ける栄養素であるアリシンが豊富です。焼くことで、抗酸化力が2.5倍にもなります。一番外側の皮は、乾燥していたり、傷があったりする場合はむいた方が良いですが、きれいな場合はそのまま使用してOKですよ~💛
長ねぎの青い部分、捨てていませんか?
長ねぎの青い部分には「ヌル」と呼ばれる粘液があり、この成分には免疫細胞を活性化させる働きがあります。風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待できるんですよ。
しかも「ヌル」は熱に強いから、加熱料理に使いやすいんです。白い部分と比べてもβカロテンやビタミンCが多いので、捨てるなんてもったいない!! ぜひ青い部分も調理してくださいね。スープなどのくさみ取りとしても使えますが、よかったら僕のおすすめレシピ「ねぎ味噌」にして余すことなく食べてみてくださいね。うふふ♡
レンチンで簡単!「ねぎ味噌」レシピはこちら↓
長ねぎは切り方で味が変わる!
長ねぎは、玉ねぎと同じように、切り方で辛みや旨みの出方が違うので、用途によって使い分けましょう。
●縦切り(白髪ねぎ)
サラダなど、辛みを出したくない場合にはこの切り方がおすすめ。
繊維に沿っているから辛み成分が出ません!
●横切り(輪切り)
煮崩れを防ぐので、煮物などにはこの切り方がおすすめ。
煮るほどにとろ~りと柔らかくなっておいしいですよ。
●斜め切り
斜め切りにすると旨みが出ます!
鍋物などに入れるのがおすすめです。
長ねぎの保存方法
適当な長さに切って空き瓶に入れ、水をビン底から2~3センチまで入れてフタをし、野菜室で保存するのがおすすめ。少し手間ですが、水を2日に1回くらい取り替えるようにすると、より長持ちしますよ。
空き瓶がない場合は、新聞紙で包んで立てて保存してもOK。
土に植わっているときと同じように、立てて保存するのがポイントです!
みなさんは長ねぎをみじん切りにするとき、どんな切り方をしていますか? 切り方って今さら人に聞きづらいですよね。最近は便利な調理グッズもありますが、僕のおすすめは“蛇腹切り”。慣れてしまえば簡単ですよ!
1. 切り落とさない程度に斜めに切り込みを入れ、裏返して同じように切り込みを入れる
2. 小口切りの要領でカットしたら完成!
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja