けんちゃん先生のおやさい知恵袋[にら]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は「にら」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「蕾菜(つぼみな)」編、参考になりましたか?
まだの方は、こちらからチェックしてみてくださいね♥
さて、今回ご紹介するのは…
餃子やにら玉、もつ鍋などで大活躍のにら。1年中手に入りますが、実は3月~5月が旬。今まさにおいしい時季なんですよ~。ということで、今回は「にら」のいろいろ、教えちゃいます♪
にらの選び方(目利き)
にらは、根元で刈ってもまた生えてくるって知ってましたか? 一つの株から数回収穫できると言われています。
中でも、最初に生えてくる「一番にら」が最もやわらかいんです。見分け方は、幅広で丈が短いもの。味が濃くておいしく、栄養も豊富なんです♡ 何回目のにらかを明確に見分けるのは難しいですが、旬のこの時季には、「一番にら」が出回っていることが多いですよ~!
にらの保存方法
意外かもしれませんが、にらは冷凍できちゃいます。傷みが早い野菜なので、むしろ冷凍保存がおすすめ! 冷凍前に餃子用・もつ鍋や炒め物用など用途に合わせて切ってから冷凍すると使いやすいですよ。ただし、解凍するとべちょべちょになっておいしくなくなるので、冷凍のままで調理してください。
捨てるのはもったいない!にらの根元
買ってきたにらがテープで巻いてあるとついそこで切って、根元を捨ててしまいがちではないですか? 実は、テープより下も食べられるんですよ〜。根元にも栄養があるので、ぜひ使い切ってくださいね。詳しい栄養分は下で詳しく!👇👇👇
にらは根元と葉先で栄養分が違う!?
根元には、アミノ酸の一種である「アリシン」という成分が豊富です。アリシンは、糖の代謝を促進し、ビタミンB1(豚肉やレバーなど)と結びつくことによって、疲労回復や食欲増進などの効果を持続させる働きがあると言われています。細かく刻むとアリシンが活性化されるので、餃子やにらダレがおすすめです♪
葉先はビタミンCが多いと言われています。断面が多いとビタミンCの損失が多くなっちゃうので、ざく切りにしてくださいね。おすすめの食べ方は「生にらサラダ」。食べやすい長さに切って、いつものサラダにのっけるだけ!中華ドレッシングと合いますよ~。
けんちゃん先生直伝!にらダレの作り方
【材料】4~5人分
・にら…1/4束(約30g)
・濃口醤油…大さじ3
・本みりん…大さじ3
・すりごま…大さじ1
・ごま油…大さじ1
・一味唐辛子…お好みで
【作り方】
1. にらをみじん切りにして、材料すべてを耐熱容器に合わせる。
2. 電子レンジ(600W)で1分加熱したら完成♪
ぜひみなさんも作ってみてくださいね~!
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja