けんちゃん先生のおやさい知恵袋[蕾菜(つぼみな)]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[蕾菜(つぼみな)]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は「蕾菜」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!


はいは~い!

みなさん、こんにちは~♪ 前回の「小松菜」編、参考になりましたか?
まだの方は、こちらからチェックしてみてくださいね♥
さて、今回ご紹介するのは…

なんとなく聞いたことはあるけど、調理したことはないって方も多いかもしれませんね。蕾菜って、実は福岡生まれ福岡育ちの野菜なんです。地元の野菜と聞いたら、食べずにはいられないですよね~♡ ということで、今回はこの時季だけの味わい「蕾菜」のいろいろ、教えちゃいます♪

そもそも蕾菜ってどんな野菜?

アブラナ科に属する野菜で「からし菜」の変種。コリコリとした食感と程よい辛みが特徴です。一般的なからし菜は「葉」の部分を食用としますが、蕾菜は大株から出る「わき芽」部分を食用とします。食用とする部分が花の蕾に似ていて、春の訪れを連想させてくれますよね~♡

蕾菜の選び方(目利き)

選ぶポイントは4つ!
・鮮やかな緑色のもの
・ふっくらとした形のもの
・みずみずしくハリを感じるもの
・切り口(断面)が白色のもの
逆に、切り口が乾いているものや先端がしなびているものは鮮度が落ちているのでおすすめできません。

GABA(ギャバ)のリラックス効果に期待!

蕾菜にはγ-アミノ酪酸含量(GABA)が100gあたり40mg(※)含まれます。
このGABAには血圧降下作用やリラックス効果があると言われていて、1日10~20mgを摂取すると効果が出るそうなんです。最近は、「ストレスを低減する」とうたったチョコレートもありますよね? あれも栄養成分のGABAから来ているようですよ♪
※出典:(財)日本食品分析センター 分析試験成績書

ちなみに♡ GABAは熱に強いので加熱してもOK。
加熱料理にも向いているし、癒やし効果も期待できる…うれしい野菜です♪

蕾菜の上手な保存方法

ポリ袋などに入れて冷蔵庫での保存がおすすめ。鮮度が命の野菜なので、購入してから2~3日以内に召し上がれ♪
冷凍での保存も可能!さっとゆでてから冷凍するとおいしさが保てますよ。

蕾菜のおいしい食べ方は?

蕾菜といえば、天ぷら!縦4等分にして天ぷらの衣にくぐらせ、170℃の油で2~3分揚げるだけで、とってもおいしいんですよ~♡
また、「生」で食べることもできるので、薄切りにしてサラダに入れるのもおすすめです♪
先ほど説明した通り、蕾菜の特徴的な栄養素であるGABAは熱にも強いので、炒め物にしてもいいですね。

食べ慣れていないと切り方も迷っちゃいそうですが、蕾菜はどんな切り方でもOK! 芯に近い部分は硬めの食感なので、薄切りにすると食べやすいですよ。
蕾菜特有のほんのりとした辛みをいろいろな食べ方で楽しんでみてください。

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja