実は食べられる野菜の“あの”部分Vol.1

実は食べられる野菜の“あの”部分Vol.1

食べられるはずなのに廃棄されてしまう食べ物、「食品ロス」。家庭では、食べ残しや賞味期限切れによる廃棄だけでなく、「可食部分の過剰な除去」も食品ロスの原因の一つになっています。そこで今回は、実は食べられる野菜の“あの”部分を使ったレンチンレシピを、管理栄養士のけんちゃん先生に教えていただきました。

キャベツの外葉でザクザクジェノベーゼ風

【材料】(2~3人分)
・キャベツの外葉…1枚(約50g)
・アーモンド…5粒
〈A〉
・塩…ひとつまみ
・エクストラバージンオリーブオイル…大さじ3
・粉チーズ…小さじ2
・おろしにんにく…小さじ1

【作り方】
1. キャベツの外葉はよく洗い、みじん切りにする。アーモンドもみじん切りにする。
2. (1)を耐熱ボウルに入れて電子レンジ(600W)で2分加熱し、〈A〉を加えよく混ぜ合わせる。

キャベツ1玉のビタミンCは、芯の部分に約30%、外葉には約50%も含まれているから、捨てるなんてもったいない! 外葉は蒸すか電子レンジで加熱するとやわらかくなって食べやすいですよ。芯はみじん切りにして、餃子やチャーハンの具などに入れてみてくださいね。

ブロッコリーの茎でザーサイ風

【材料】(2~3人分)
・ブロッコリーの…1本分
〈A〉
・ごま油…小さじ1
・濃口醤油…小さじ1/2
・鶏がらスープの素(顆粒)…ひとつまみ
・一味唐辛子…お好み

【作り方】
1. ブロッコリーの茎を薄切りにして耐熱容器に入れる。
*皮の硬さが気になる場合は皮をむく。
2. 電子レンジ(600W)で2~3分加熱する。熱々のうちに〈A〉を加えて混ぜたら完成。

ブロッコリーの茎は硬くて食べづらいイメージがあるかもしれませんが、茎にはつぼみ部分と比べてビタミンCとβ-カロテンが多く含まれます。硬い場合は皮をむいて調理すればOKですよ。

白ねぎの青い部分でねぎ味噌

【材料】(2~3人分)
・白ねぎの青い部分…2本分(約100g)
〈A〉
・おろし生姜…小さじ1/2
・砂糖…大さじ1
・料理酒…大さじ2
・本みりん…大さじ2
・あわせ味噌…大さじ4

【作り方】
1. 白ねぎの青い部分を小口切りにする。
2. 耐熱容器に(1)のねぎ、〈A〉を入れ、電子レンジ(600W)で5分加熱する。粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
* 冷蔵で3~4日保存可能。

白ねぎの青い部分には「ヌル」と呼ばれる粘液があり、この成分には免疫細胞を活性化させる働きがあります。このねぎ味噌があれば白ごはんや豆腐のおともにピッタリ。すりごまと一味唐辛子を加えて、麺と絡めてもおいしいですよ。

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja