お裁縫 基本のほ【子ども用ケープ】

お裁縫 基本のほ【子ども用ケープ】

今回は意外とカンタン!子ども用ケープの作り方です。
袖をつける必要もなく、シンプルで使いやすい1着。
自分好みの材料でできる楽しみもありますね。コツを掴めばどんな洋服にも対応できますので、ぜひ作ってみてくださいね!
ソーイングが初めての方はまず肩の力を抜いて、難しいなぁと思っても心配ないさ〜♪
最初の一歩はゆっくりいきましょう!

まずは準備

☆できあがりサイズ☆
着丈 26㎝
肩幅 28㎝

☆材料☆
生地 90cm幅以上の布40㎝分  
ミシン糸
バイアステープ 12㎜幅 2.5m
リボンまたはひも 80㎝

☆型紙☆
型紙をおこす場合は30㎝×30㎝の正方形を書き、後ろ身頃から書き始めます。
後ろ身頃(青い線)を引いたら、前身頃の衿ぐりと裾線(緑の線)を足します。
すべて縫い代込みの寸法です。

どちらか一方を別の紙に写し取り、後ろ身頃・前身頃のパターンが完成。

後ろ身頃は青い線で切り、前身頃は緑の線で切り取ります。

ダウンロードはこちらから↓↓↓
※A4サイズでプリント出来るよう4分割にしています。
必ず原寸でプリントしてください。

前身頃

front.pdf (458 KB)

後ろ見頃

back.pdf (458 KB)

【裁断と布端の処理】

布を裁断します。後ろ身頃は「わ」で裁ちます。
ほつれやすい布は、布端にジグザグミシンをかけておきます。
前身頃と後ろ身頃の肩の部分にかけます。

ジグザグミシンをかけた後の糸は結んでおくと邪魔になりません。

いよいよ縫い合わせていきます

【身頃縫い】

前身頃と後ろ身頃の肩の部分を表を内側にして合わせ、布端から1cmのところを縫い合わせます。

縫った後は縫い代をアイロンで写真のように割ります。
布によっては縫い代が浮きやすいことがあります。
その時は表からステッチミシンをかけると納まりがよくなります。

肩の縫い目線から2㎜〜3㎜のところにミシンをかけます。
表にミシン目が出るのを避けたい場合や布が浮かない場合は必要ありません。

【バイアステープをつける】
バイアステープを使うのが初めての方もいらっしゃると思います。
市販のバイアステープには種類があり、主に「両折れ」と「ふちどり」があります。

今回は上の「両折れ」バイアステープを使います。

前中心からぐるっと一周バイアステープを表側に付けます。
間違えやすいポイントですので、しっかり見分けてくださいね。表からつけますよ!
バイアステープの片方の折り目を広げ、身頃の布端に合わせます。
ここで、結ぶリボンを一緒に縫い付けておきましょう。
上から1.5cmのところ、身頃とバイアステープの間に挟み込みます。

左右のリボン付け位置の高さが同じになるように気をつけながら差し込んでください。あとはバイアステープの折り目に合わせて縫っていきます。

縫い終わったら縫い代に切り込みを入れます。
カーブが強い箇所は5㎜間隔、それ以外は適当に切ります。
布が伸び縮みしやすくなり、キレイなカーブができます。
縫い目を切らないように気をつけて!!

アイロン登場!ここもキレイに仕上げるポイントです!
バイアステープと身頃の間にアイロンをかけ、しっかり割ります。
何回もアイロンをかけるのは面倒かもしれませんが、それが1ランク上の仕上がりにつながるコツです!

さらにバイアステープを裏側に折り、身頃を1㎜控えた状態でアイロンをかけます。(「控える」とは、裏側に身頃が見える状態のことを指します。)
控えは必ずではありませんので、そこまでこだわらず気楽にアイロンをかけてくださいね。

次は衿ぐり!
もうバイアステープのつけ方はマスターしましたよね??
先ほどアイロンがけした前中心の部分を少し表に返します。
写真のように前端のテープ(青)に重ねて衿ぐりのテープ(ピンク)をつけていきます。
カーブが強いのでこまめにまち針を打ち、必要ならしつけをして縫ってください。
先ほどと同様に縫い代に切り込みを入れ、アイロンがけをします。

【前中心の作り方】
キレイな角を作るためのコツをお教えします!

前中心をひっくり返す時は縫い代を縫い目で折り、角を作って一気にくるっと返します。必要なら表から目打ちなどで角を出してください。
キレイな角が現れたはず? ですよね。

もうすぐ完成です!ワクワクがとまりませんね。

【ステッチがけ】

バイアステープをすべて裏に折り、まち針で止めます。

裏からテープの端を縫います。

衿ぐりも同じようにミシンがけをします。

仕上げのアイロンをかけたら完成です!パチパチ!!

アレンジに挑戦!

素材を変えると季節感も演出できます!
寒い時期は、ボアやファー生地を使ってもかわいいですよ!

次はプードルファーを使って作りたいと思います。
作り方は先ほどと一緒。違うのは、生地に毛足があるってところ!
ポイントを押さえればへっちゃらです!

【ポイント1】●毛並みの見分け方

毛並みがあるものは、表面を手で撫でながら方向を調べます。
上から下に毛並みが流れるように裁断してくださいね。
前身頃と後ろ身頃で毛並みがちがーーーう!とならないように。

【ポイント2】●布端の始末

裁断した後は、布端をつまみながら余分な毛を抜いておきます。
作業中にポロポロとれたら邪魔ですよね。
ほつれ止めにジグザグミシンを布の裏からかけます。
縫い目の幅はなるべく大きめで縫いましょう。

はみ出たところをハサミでカットしたら見た目もスッキリ!

【ポイント3】●アイロンがけ

縫い代を割ったり、アイロンをかけたりする時は温度に気をつけ、当て布をしながらかけます。
毛並みがある布は引っかかりがあり、スムーズにアイロンをかけづらいことがあります。そんなイライラを解消させてくれるのが当て布なんです!
アイロンがすぅぅぅぅっとかけられる上に、テカリ防止にもつながっていいことだらけ♥

【ポイント4】●まつり縫い
表からステッチをかけると毛並みが潰れることがあります。
見た目もよろしくない…
少し手間はかかりますが、先ほど紹介したバイアステープのステッチの工程をまつり縫いに変えることで、見栄えがぐんとよくなります!

バイアステープの端と身頃を少しずつすくいながら縫っていきます。
これらのポイントを押さえるだけで、プードルファーを使ったケープのできあがり!

さらにバイアステープの幅や色、柄物など、自分好みに選ぶことでさりげなくおしゃれを演出できます!
結びひもを探すのも楽しくなりますね。リボンに変えるだけでも雰囲気が大人っぽくなりますよ!

冬らしい1着の完成です!
外に出かけるのが楽しくなっちゃう☆

いかがでしたか?
バイアステープは少しコツがいりますが、慣れると仕上がりがとてもキレイになります。小物作りにも応用できそうですよね??
ぜひ、挑戦してみてくださいね〜♥

profile

今福智美(いまふくともみ)さん

高等学校服飾科非常勤講師兼フィットネスインストラクター。
高校・大学で服飾を学び、舞台衣装を手がけるなどファッション漬けの毎日を送る。が、心機一転、フィットネスインストラクターの資格を取得。高校で服飾を教える傍ら、フリーランスとしてフィットネスクラブで指導を行うなど、2足のわらじ生活を送っている。