子どもの病気の予防と対処法② 今年こそインフルエンザ予防を
インフルエンザは今年も感染が広がる可能性があります。新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの症状は似ています。両方の可能性を考えて検査や治療をする必要があり、病院に受診するのも大変になるかもしれません。例年以上に予防の意識が必要です。
まずは、予防接種をおすすめします。インフルエンザの予防接種の大きな目的は、発症後の重症化防止です。子どもは生後6カ月から受けることができますが、子どもが5カ月以下の場合は周りの家族が予防接種をしておくようにしましょう。忘れてはいけないのが、原則13歳未満の場合は、2回の接種が必要だということ。しかも1回目と2回目の間隔は2~4週間空ける必要があるので、流行が始まる12月初めごろまでに接種が終わるように予定を立ててください。
救急病院は事前チェック
インフルエンザを疑うときは、熱が出てから少なくとも6時間以上、できれば12時間~48時間の間に受診しましょう。子どもは急に熱が上がることもあるので、まずは事前に近くの救急病院を確認しておいてください。また、対処に迷ったときは電話番号#8000、「こども医療でんわ相談」へ連絡して、どのように行動すればよいか早めに判断してください。
やはり手洗い第一
インフルエンザウイルスからの感染を防ぐには、50%~60%の適度な湿度管理や、人混みを避けることなどがあります。しかし、何といっても「こまめな手洗い」でウイルスの付着を防ぐことが重要。外出後は必ず石鹸を使って、しっかり丁寧に手洗いするようにしましょう。
★正しい手洗いの仕方についてはこちらをご覧ください。
profile
桑村真美(くわむらまみ)さん
医師。キャリアのスタートは小児科。現在、一般財団法人西日本産業衛生会健康管理部で勤務し、エフコープをはじめ会社や団体の産業医を務める。2歳と1歳の2児の母。
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