手洗い後のアルコール消毒、ぬれた手にしていませんか?

手洗い後のアルコール消毒、ぬれた手にしていませんか?

ぬれた手と乾かした手、アルコール消毒の効果の違いを検証してみました。


消毒用アルコールの容器に、「ぬれた手にスプレーしないこと」と表記されているのを見たことはありませんか? 手洗い後、ぬれたままの状態でアルコール消毒するとどうなるのか調査してみました。

検査方法

せっけんを付けて手を洗い、10秒ほどすすぎ、ぬれたままの手と水分を拭き取って乾かした手に、それぞれ消毒用アルコールをスプレーします。その手を手形スタンプ培地※にスタンプして菌の残り方を比べました。
※手指・掌全体の微生物汚染の状態を容易に判定できる寒天培地のこと。

検査結果

写真の通り、①手洗いのみのものと②ぬれた手にアルコールをスプレーしたものでは、菌数に大きな違いはありませんでした。③乾いた手にスプレーした場合、菌はほとんど残りませんでした。
このことから、手がぬれたままだと消毒の効果が薄れてしまうことがわかります。

アルコール消毒は、しっかり手を乾かしてから!

なぜ、ぬれていると消毒の効果が薄れてしまうのでしょうか?
それは、消毒用アルコールが効果を発揮する濃度が決まっているからです。ぬれたままの手に消毒用アルコールをつけると、手についた水分でアルコールが薄まって効果が下がってしまいます。手洗いをした後、きれいなハンカチやペーパータオルなどで手の水分をしっかり拭き、乾かしてから消毒用のアルコールを使いましょう。
冬はいろいろな感染症が広がる季節です。正しい手洗いや消毒方法で予防を心掛け、冬を元気に乗り切りましょう!

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施設情報

エフコープ商品検査センター「りんご館」

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