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赤ちゃんもママも、心地よい抱っこをマスターしよう 第1話
「実は、ママにとっても赤ちゃんにとっても心地よい抱っこの方法があるんです」。福岡市城南区にある交流スペース「ルリアン」のメンバーで、チャイルドボディインストラクターの根岸尚美さんが、生後3カ月の赤ちゃんがいる新米ママにレクチャーしてくださいました。
第1話では、抱っこの基本について教えていただきました。
心地よい抱っこの仕方をご存じですか?
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今回、根岸さん(写真右)からレクチャーを受けた井手博子(いでひろこ)さん(写真左)は、今年の1月に第一子・海琴(みこと)ちゃんの母親になったばかり。子育てはまだまだ手探り状態です。
井手さん:
「ついつい自分がラクな体勢で抱いてしまうんですが、どんなふうに抱っこしたらいいんでしょうか?」
根岸さん:
「抱っこの仕方はじっくりと習う機会がないので、ママが普段している抱き方でも、赤ちゃんにとっては心地よくない場合があります。何をしても泣き止まないという状態が続いたら、もしかしたら赤ちゃんにとって心地よくない体勢になってしまっているかもしれません」
丸みを帯びた赤ちゃんの、自然な姿勢を保った抱っこを
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〇良い例。赤ちゃんの背中が丸くなっているのがポイントです。
根岸さん:
「赤ちゃんの背骨は、アルファベットのCの字のように丸くなっています。横抱きでも縦抱きでも、この背中が丸くなるように抱っこすることを心掛けてください。
さらに、赤ちゃんの脚はまっすぐではなくM字になっているのが自然なので、その形を崩さずに抱くことも大切です」
赤ちゃんのこんな横抱きや縦抱きに注意!
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このように、赤ちゃんの腕がママの背中に回っていると、赤ちゃんにとっては心地よくありません。
根岸さん:
「よく見るケースは、写真のように、横抱きの際に赤ちゃんを前腕(手首からひじの間)で支えている姿勢。実はこの抱き方、ママにとっても体への負担が大きくなり、腰痛や肩こりの原因にもなってしまうことがあるんです。赤ちゃんの背中も丸くなりづらいので、赤ちゃんにとってもあまり心地よくない体勢になっている場合が多いですね。また、赤ちゃんの腕がママの背中に回っている状態は、赤ちゃんにとって心地よくないもの。そうなっていないか気にかけてみてください」
「私も低い位置で抱っこしてます!」と井手さん。多くの方が意識せずにそういった抱き方になっているのではないでしょうか。
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このように、赤ちゃんの脚が下にだらんと伸びた状態はNG。
根岸さん:
「縦抱きの時にも、赤ちゃんの背骨が反った状態になっていたり、まだ首が座っていない時期に親が赤ちゃんの首をしっかり支えていなかったり、脚がだらんと下に伸びた状態になっていたりすることがありますので要注意です」
赤ちゃんの体勢は“背中スイッチ”の原因にも関係している?
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井手さん:
「抱っこしていると、寝始めたのでそーっと布団に下ろしたら、その途端に激しく泣き出してしまってガッカリ…なんてことがよくあるのですが(笑)、原因は何でしょうか?」
根岸さん:
「最近では、それをよく“背中スイッチ”って呼びますよね。私も悩んでました!
“背中スイッチ”の原因はいくつかあるようですが、寝かせることで、抱っこで心地よくなっていた体勢が崩れてしまうというのが理由の一つでもあるようです」
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根岸さん:
「丸く抱っこした姿勢のまま、そっと寝かせてみてください。すぐに両手を離してしまうのではなく、赤ちゃんの腰を丸く支えている方の腕をしばらくそのままにして、様子を見ながらゆっくり手を離すといいですよ。
写真のように、しばらく足を軽く支えて腰の丸みをキープしてあげるのもいいと思います。試してみてくださいね」
赤ちゃんも親も、快適な抱っこでより楽に
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根岸さん:
「大切なのは、ママが心地よいと思える抱っこで、赤ちゃんが心地よさそうにしているかどうか、表情を観察することです。高い位置で抱っこすることで顔も見えやすくなりますので、赤ちゃんの表情をよく見てあげてください。
赤ちゃんがよく寝ないとかミルクをなかなか飲まないといったことになると、ママも心配になることもあるでしょう。赤ちゃんも親もより楽に過ごすためにも、ぜひ、心地よい抱っこを身につけてほしいですね」
次回は、具体的な抱っこの仕方について、根岸さんから教えていただきます。
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根岸尚美(ねぎしなおみ)さん
チャイルドボディインストラクター。福岡市城南区にあるエフコープ地域活動の場「ルリアン」メンバーの一人として、ベビーマッサージやアロマケアなどの講座を担当。中学生と小学生2人のママ。
◎根岸さんの講座を開催している「ルリアン」について、詳しくはこちら↓
https://www.fcoop.or.jp/union_activities/community_work/lelien/