絵本の魅力、再発見!『ねこのピート だいすきなよっつのボタン』

絵本の魅力、再発見!『ねこのピート だいすきなよっつのボタン』

書店「からすのほんや」店主・からすちゃんが選ぶ、子どもと、本と(45)


このお話の主人公、ねこのピートの大好きなシャツには、丸くて、大きくて、カラフルで、かっこいい4つのボタンがついています。

『よっつのボタン かなりさいこう!』

と歌ってしまうほどのお気に入り。
ところがボタンがひとつ取れてしまいます。あれれ…ピートは大丈夫かな? 泣いていないかな?

それからも次々取れてしまうボタン。ついには全部取れてしまいます。ピートは、どうしたでしょう? そして、最後にピートはあるものを見つけます。何だったと思いますか?

この本、お歌も歌えるし、子どもたちが声を出して反応できる、参加型の作品で、にぎやかに子どもたちとの時間を楽しめる『かなりさいこう!』の絵本なんですが、先日、スーツ姿の大人の方ばかりの研修会の始まりに読んでみたところ、アンケートにこの絵本のことばかり書いてあって驚きました。取れたボタンや、ボタンが取れちゃったときのピートの反応や、ボタンがなくなったシャツのこと、ピートが最後に見つけたもの。それぞれを今の自分に置き換えて、思い感じられたものがあったようです。

絵本に年齢はないと言われますが、本当にその通りだなと思い入った出来事でした。「絵本の魅力、再発見!」です。みなさんも、ぜひ一度手に取ってみてください。そして、いつかみなさんの感じたことを教えてくださいね!

今回ご紹介した本

『ねこのピート だいすきなよっつのボタン』
作:エリック・リトウィン
絵:ジェームス・ディーン
訳:大友 剛
文字画:長谷川 義史
ひさかたチャイルド

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芳野仁子(よしののりこ)さん

芳野仁子(よしののりこ)さん

子どもの本とおもちゃの専門店「からすのほんや」店主。雑誌や新聞で絵本や子育てに関するコラムを執筆するほか、子育てに関する講座の講師も務める。
小学生対象のフリースクール「みんなのおうち」、考える力を楽しく養うキッズスクール「ひみつの国語塾」を運営。「一般社団法人 家庭教育研究機構」代表理事。
からすのほんやホームページ
http://karasubook.com/

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