福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.51

福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.51

「雪が溶けたら何になる?」

ある日、高校1年生の長女・ぴーが、急にこんな質問をしてきました。

「おかあちん、雪が溶けたら何になる?」


えっ。雪が溶けたら!? そうだな、雪が溶けたら、私はもうひとつ歳を取るなあ……。


ついこの間誕生日を祝ってもらった気がするのに、もう次の誕生日がやってくるなんて、人生、なんて早い。

しみじみと「48になるねえ」と答えると……


「おかあちん、文系!」という返事が返ってきました! えっ、これってそういう診断系の質問だったの?

「理系の人はなんて答えるとよ」と聞いたら、「水」ですって。

水! ……確かに!! 雪や氷はH2Oが個体となった状態。溶けて液体になったら水になるのは当たり前だ。

言われてみると明快な答えなのに、思いつきもしませんでした。

なお、ぴー曰く、「水」以外の答えを口にした人は文系に区分されるとのことです。


ぴーが言うには、この「雪が溶けたら何になる?」という質問、文理選択の最終決定が迫る今、一気に学年中に広まったものなのだとか。「私は水って答えたよ。だって水以外ありえなくない!? でも、ほかのクラスメートからどんどん違う答えが出て、おもしろかった!」ですって。

「春」と答えた友達は、周りから「詩人か!」と突っ込まれて、笑いを取っていたそうです。

「でも、お母さんはさらに訳のわからないことを答えてたね。正真正銘の文系やね」と、私も笑われてしまいました。

それにしてもこの「雪が溶けたら何になる?」、実際に文系向き/理系向きを炙り出せるかどうかはさておき、人によってものの捉え方がまったく異なることがわかるいい質問ですよね。家族であっても自分の子どもであっても、自分と同じように世界を見ているとは限らないんだなぁと改めて気付かされました。

理系の学問に優れた文学者ならなんて答えるんでしょうか、一度聞いてみたい!

ちなみに帰宅した夫に同じ質問をしてみたら、答えは……「春」。
どうやら私の夫も詩人だったようです(笑)。

profile

福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。おかあちんは広報誌などのライターとして活動する傍ら、時々コミックエッセイも制作。温泉ソムリエ認定あり。

Xでイラスト日記配信中
https://x.com/nickey_FUK

こちらもあわせてチェック!