福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.52

福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.52

娘たちとの温泉めぐりの果てに手にしたもの

温泉ソムリエ認定を受けるほど温泉好きの私。独身時代はもちろん、子どもたちが生まれてからも、月に2、3度ほど温泉入浴を楽しんでいました。

特に、大きな公園で夕方まで遊んだあとの温泉館が最高だったんですよね。お風呂のあとでゆったりした服に着替え、夜ごはんもはみがきも済ませて帰れば、あとは寝るだけ。車の中で寝てくれることも多く、寝かしつけの手間も省けたのでとてもラクでした。

一方、わが家の子どもたちは二人とも女の子なので、温泉での負担が同性の私だけに偏り、大変だったのも事実。子どもたちの安全を確保しながらの二人分の洗髪、体拭き、入浴後のケアはとにかく大変でした。

長女・次女を洗い終わり、最後に自分のことをババっと済ませてやっと湯につかったのも束の間、先に温まっていた長女が、「熱いけんもう上がる」と言い出すこともあったりして…


未就学児を一人で脱衣所に行かせるわけにはいきません。自分では拭いたつもりでも、まだまだびしょびしょだったりするし。

「せっかくの温泉! あと5分でいいからつかっていたい……!」と言う気持ちをグッとこらえ、後ろ髪をひかれながら浴場をあとにすることも、しょっちゅうでした。


そしてまた、脱衣所でもひと騒動あるんですよね。半裸で長女の髪を乾かしている間に次女がうろちょろしだしたりして。なんとか「いい子にできたら牛乳買ってあげるよ!」と、エサで釣って乗り切っていました。

それでも苦労より楽しさの方が勝っていたから行っていたわけなのですが…

長女が小学2年生、次女が年長になったある日。突然、姉妹そろって温泉に入りたがらなくなったのです!


長女いわく「実はずっと我慢していたけれど、温泉のにおいが嫌い。そろそろ限界」。
次女は、「同い年くらいの男の子が入ってくることがあってイヤ。落ち着けない」。

ガーーーン! そうか! そうだったのか!

誰にでもイヤなことはあるよね。無理強いするわけにはいかないから、しょうがないか。

残念だけど、今まで付き合ってくれてありがとう!

というわけでそれ以来、家族そろって温泉に行く機会は激減しました。そしてそのままコロナ禍に突入し、まったくといっていいほど温泉に出かけない家族になってしまったのです。

さらに時は流れて現在。子どもたちも中高生になって手がかからなくなり、やっと、私一人で温泉を楽しめる日々がやってきました!


休日や、出張で遠方に行く機会を利用して、たびたび土地ごとの名湯に立ち寄って癒やされています。

九州八十八湯めぐりの「御湯印帳」も手に入れました。現在スタンプはまだ13個しか貯まっていませんが、数年かけて、88湯全制覇できるといいな。

幼児の子育てに奮闘していたあの日々を懐かしく思い返しつつ、子どもたちの成長を喜んでいます。

profile

福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。おかあちんは広報誌などのライターとして活動する傍ら、時々コミックエッセイも制作。温泉ソムリエ認定あり。ブログにて中高生と一緒のくらしに役立つ情報も発信中!

「ライフナビwith TEENS フロム福岡」
https://seifukunavi.com/

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