福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.38
思い出の服を娘に譲った日
先日、クローゼットの断捨離をしました。
ファストファッションブランドの着古した普段着はためらわずに処分できたのですが、悩ましいのが、20〜30代の頃に思い切って買った上質な服。大事に着ていたのでキレイなままなのですが、どれももう、ピッチピチのムッチムチ。
袖を通すことすらできないのに思い入れだけはたっぷりで、手放せないまま今日に至ってしまいました。
でも、着られない服を取っておいたところで、収納スペースがもったいないだけですもんね。今日こそ処分しよう…!と思い、禁断の衣装ケースを開いてみたところ、次女がレザーのブルゾンを手に取り「かわいい!この服着てみていい?」と言い出しました。
いやいや、高学年とはいえ小学生なんだから、大人のこういう服はまだ無理でしょ…。
と思いきや、意外にも、みごとに着こなしているではありませんか。
少しブカっと感はあるものの、なかなか似合っています!
娘が自分の若い頃の服を引き継いでくれるなんて、ちょっとうれしい。ストリート系のファッションを好む長女は私の昔の服には興味を示さなかったので、なんだか不思議な気持ちです。
いつの間にこんなに大きくなったの…と、しみじみしてしまいました。
「似合うね!よし、私が着られなくなった服、全部あげるよ!」と伝えると、「やった〜! 明日学校に着ていく服、選ぼうっと〜!」と、大はしゃぎ。
うんうん、どんどん着て私の思い出の服たちに日の目を見させてあげておくれ〜!
さて、そんなやりとりがあって迎えた、翌朝のこと。
登校しようとした次女を見て、ほとばしる違和感…。
なんと、譲った服の中から、友人の結婚式のために買ったお高いドレスを選んで、晩餐会の出席者のような格好で登校しようとしているではありませんか!
ランドセルや給食袋とのギャップと言ったら。担任の先生、びっくりするぞ!
大きくなったようでまだまだ小学生、「これ着たい!」という情熱だけで選んでいるので、シーンも季節感もめっちゃくちゃです。
服と一緒にTPOについての知識も渡さなければいけなかった、と後悔しました。
とはいえ、「好き!」を押さえつけず、自由にファッションを楽しむ気持ちはすばらしいと思いました。好きなことを、ぜひいい方向に伸ばしていけたらいいなと思います!
profile
福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。おかあちんは広報誌などのライターとして活動する傍ら、時々コミックエッセイも制作。温泉ソムリエ認定あり。
インスタグラム・ツイッターでイラスト日記配信中。
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