
きれいに見えているけど大丈夫?公園とおもちゃの衛生チェック
子どもたちが毎日元気に遊ぶ公園や、おうちのおもちゃ。その衛生状態についてはあまり気にしたことがないのでは・・・?そこで、公園の遊具や砂場、家庭内のおもちゃの汚れについて調査してみました。
【調査①】公園の衛生状態は?
●調査概要
●住宅地の公園10カ所(A〜J)を回り、すべり台の手すりとブランコの持ち手部分、および砂場の砂をATP拭き取りキットを用いて検査しました。
●5月(晴れ、24℃)と6月(晴れ、31℃)の2回、同じ所を拭き取りました。
〈ATP拭き取り検査〉
生き物を含む多くの有機物に含まれるATP(アデノシン三リン酸)を汚れの指標とした検査方法です。ATPの値が高いと、汚れがたくさん付着していて、細菌が繁殖しやすいと考えられます。

●調査結果
すべり台の手すりは、ブランコの持ち手、砂場の砂よりも高いATP値を示しました。すべり台の多くが樹脂製、ブランコの手すりは金属でできているので、すべり台の方が汚れは残りやすいと考えられます。砂場の砂は、ATP値は特に高くありませんでしたが、動物のフンなどで汚染されていることがあるので注意が必要です。

【調査①のまとめ】
公園で遊んだ後の手には、汚れや砂が付着しています。外で元気に遊んだ後は、しっかり手洗いすることが大切です。手洗いは、食中毒や感染症の予防にもつながります。
正しい手の洗い方はこちら
【調査②】おもちゃの衛生状態は?

●調査概要
組合員3名(Aさん、Bさん、Cさん)に協力していただき、家庭にあるおもちゃなど5種類(木製、布製、軟質プラスチック製、硬質プラスチック製、紙製)について、ATP拭き取りキットを用いてATP値を測定しました。
※5月と6月の2回、同じおもちゃ、ぬいぐるみ、パズル、絵本で調査しました。
※日常的によく使用されているおもちゃやぬいぐるみ、パズル、絵本を調べました。ほとんど洗ったり、拭いたりしていないものを選んでいます。

●調査結果
〈子どもの年齢〉
Aさん:2・6・8歳
Bさん:1・3・7歳
Cさん:0・3・6歳

【調査②のまとめ】
●おもちゃの材質によって汚れの付き方に違いがあることがわかりました。木製と軟質プラスチック製は、表面のデコボコが比較的多いので、汚れが付着しやすいと思われます。
●木製や軟質プラスチック製は「水拭き」よりも「水洗い」、布製は「水洗い」より「洗濯機洗い」が効果的とされています。
施設情報

エフコープ商品検査センター「りんご館」
エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。
◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
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