けんちゃん先生のおやさい知恵袋[大根]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[大根]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、冬の食卓に欠かせない「大根」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「白菜」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

この季節、大根ほど活躍する食材はないかもしれません!
煮てよし、焼いてよし、漬けてよし。メインとして、脇役として、存在感ありありですよね~。おまけに、栄養価もた~っぷり♥
今回は、そんな大根の豆知識を紹介しちゃいます~♪

大根の目利き(見分け方)

●先が丸い大根は甘い♪

大根を選ぶ時は、先の部分(葉じゃない方)が丸いものを選ぶようにしましょう。先がとがった大根は、まだ熟しきれていないもの。その分、甘みも不十分です。

それに対し、先が丸いのは大根が熟しきっている証拠。煮物にすると、甘くておいしく仕上がりますよ~♪

●ひげ根が一直線な大根は甘い♪

大根の表面にある「ひげ」(「ひげ根」とも言いますね)も、おいしさを見分けるポイントです。このひげが先端に向かって一直線に伸びているのは、大根がすくすくと成長できた証拠。甘さも十分なんですよ♪

逆に、このひげが曲がって伸びているものは、成長途中で土の中の石などに当たってしまい、スムーズに成長できなかった証拠。ストレスがかかっている分、辛さも増すのだそうです。大根も大変なんですね…

皮や葉の部分に栄養がギュッ!

●皮ごと大根おろしがおすすめ♪

大根にはビタミンCがたっぷり! しかも、皮の方には中心部の約2倍ものビタミンCが含まれています! ビタミンCは水溶性ですが、皮ごと大根おろしにすると水にさらす必要もなく、効率良くビタミンCが摂れますよ♪

●葉には根の5倍ものビタミンCが!

太陽の日差しを浴びて光合成をする葉の部分には、βカロテンやビタミンC、カルシウムなどが豊富に含まれています。特にビタミンCは、根の部分の5倍以上!
そのまま捨てちゃうのはもったいないので、お味噌汁に入れるなどして、余すところなく使い切ってくださいね~♥

大根の上手な保存方法

●おすすめは「冷凍保存」
大根を丸ごと使い切るって、なかなか難しいですよね。そこでおすすめなのが「冷凍保存」です。
冷凍すると「煮汁がしみ込みやすい」「短時間で火が通るので下ゆで要らず」などのメリットが。保存がきく上、時短にもなっていいことづくめなんです(うふ)。

使う料理に合わせてあらかじめカットしておくと、すぐに使えて便利ですよ~♪

①輪切り…煮物やステーキなどに
②いちょう切り…炒め物などに
③半月切り…煮物やおでんなどに
④短冊切り…汁物などに

●すりおろした大根も冷凍OK!
大根おろしを冷凍保存する場合は、すりおろした大根をザルに入れて、自然に水を切りましょう。手で水気を絞ると、水分が抜けすぎて食感が悪くなっちゃいます…。解凍する時は、室温で30分~1時間ほど自然解凍すればOK! なにかと使えて便利ですよ~♪

\ ここで豆知識 /
「大根を素早くすりおろすと辛くなるのは、なぜ?」
大根おろしの辛みは、辛味成分の元となる「グルコシノレート」と、酵素の「ミロシナーゼ」が、すりおろすことによって結び付き、生じます(なんか専門的)。

大根を素早くすりおろすと繊維が激しく壊れ、「グルコシノレート」と「ミロシナーゼ」が結び付きやすくなり、辛みが増すと言われています。

逆に、ゆっくり優しくすりおろすと、「グルコシノレート」と「ミロシナーゼ」の結び付きが緩やかになり、辛みが出づらいと言われています♪ ぜひ、ご参考に!

部位別おすすめ調理法

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
HP:http://neowing-ht.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja