けんちゃん先生のおやさい知恵袋[じゃがいも]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[じゃがいも]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「じゃがいも」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

はいは〜い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「れんこん」編、参考になりました~?
見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

和食から洋食、中華まで、いろんな料理に欠かせない「じゃがいも」。みなさんも、よく使う食材なのではないでしょうか? そこで今回は、じゃがいもの豆知識を紹介しちゃいます~♥

じゃがいもの目利き(見分け方)

●見た目は「ふっくらとして丸みのあるもの」を
スーパーなどでじゃがいもを選ぶときは、ふっくらと丸みのあるものを選びましょう! 表面が凸凹しているものは生育不良の可能性大なので、なるべく避けるように。

また、皮が薄いこともおいしさの証。順調に成長したじゃがいもは、皮も薄く、表面も滑らかなんですよ~♪

●大きさは「中くらい」のものを
大きすぎず、小さすぎず、中くらいの大きさのものを選びましょう。また、持ったときにずっしりと重量感を感じるものほどおいしいですよ♪
「メークイン」や「ホッカイコガネ」は、多少大きくてもOK! ただし、表面が滑らかなものを選んでくださいね♥

●緑がかったものは要注意!
じゃがいもの緑がかった部分には「ソラニン」が含まれています。ソラニンは「ポテトグリコアルカロイド(PGA)」と呼ばれる有毒物質で、ソラニンを含む芽や皮を食べると、めまいや腹痛、場合によっては命を落とす危険もあるんです…。こわいですよね~。
芽や緑がかった皮にはソラニンが含まれるので、絶対に食べないようにしてくださいね。

じゃがいもはビタミンの宝庫♪

じゃがいもには、レモンやみかんに負けないくらいビタミンCが豊富に含まれています。しかも、じゃがいもに含まれるデンプンが熱に弱いビタミンCを守ってくれるので、加熱しても栄養分があまり損なわれないんですよ♪ ありがたいですね~。

また、じゃがいもは皮にも食物繊維やビタミンB2などの栄養素がた~っぷり♪ 煮物やフライドポテトにするときは、皮付きのまま調理することをおすすめします♪
ただし、皮や芽の部分にはこわ~い「ソラニン」が含まれているので、気を付けて調理してくださいね。

じゃがいもの上手な保存方法

●基本は常温保存!
じゃがいもは、冷蔵保存に適していない野菜の一つ。保存する際は、風通しがいい冷暗所での常温保存をおすすめします。
保存するときは、土をよく払い、新聞紙で包んで、なるべく日が当たらないようにするといいですよ♪

●ひと工夫で冷凍保存も可能に!
じゃがいもは冷凍保存に不向きと言われていますが、ひと工夫で、おいしく保存できちゃうんです。

じゃがいもを冷凍保存するときは、マッシュ※して粗熱をとり、密封袋に入れて冷凍すると、風味が落ちにくいですよ♪ 塩こしょうなどで下味をつけておくと、解凍したときにすぐに調理に使えて便利です~。
※茹でたり蒸したりした野菜を押しつぶすこと。

生のまま冷凍する場合は、皮をむき、薄切りして密封袋に入れて冷凍してくださいね

品種ごとのおすすめ調理法!

【茹でる際のポイント】
❶皮に、ぐるっと一周切り込みを浅く入れます。
❷お芋がかぶるくらいの水を入れ、20分前後茹で、火を通します。
❸冷たい水にお芋を入れたら、皮もツルッとむけておいしい茹で芋の完成♥

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja