けんちゃん先生のくだもの知恵袋［グレープフルーツ］

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志（かむらけんし）さんが、果物の豆知識を教えてくれる「くだもの知恵袋」。今回は「グレープフルーツ」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま～す！

※「くだもの知恵袋」では、一般的にくだものと認識されている果実的野菜も対象としています。

はいは～い！
みなさん、こんにちは～♪ 前回の「オレンジ」編、参考になりました～？ 見てない方は、こちらからチェック💛 さて、今回ご紹介するのは…

ジューシーでさっぱり爽やかなグレープフルーツ。年間を通して主に海外産のものが出回っていて、果肉がピンク色をしているピンクグレープフルーツは2月下旬から春にかけて多く出回り始めます♪　今回は、そんなグレープフルーツの豆知識をた〜っぷりお伝えします。

●色が濃くて丸みがあり重たいもの
品種によって皮や果肉の色が異なりますが、基本的には皮の色が濃いものを選ぶのがおすすめ。持った時に重みがあるものほどジューシーなものが多いです。歪みがあったり縦長に育ったりしているものより、形がきれいで丸みのあるものが糖度が高い傾向にあります！

●ポリ袋に入れて室温で保存！
ポリ袋に入れて直射日光が当たらない室温で保存しましょう。長期的に保存したい場合は、新聞紙などの紙類に包んでからポリ袋に入れると良いですよ〜！

●皮を剥いて冷凍
グレープフルーツは冷凍もできます。外皮を剥いて密封袋に入れて冷凍しましょう。薄皮まで剥いて冷凍しておくと、食べやすいです♪  解凍すると食感が変わるので、凍ったままか半解凍くらいで食べてくださいね！

●クエン酸とビタミンCが豊富
グレープフルーツは、水分が90%近くあり、クエン酸やビタミンCがた〜っぷり♡ 特にクエン酸は果実類トップクラスの含有量を誇り、疲労の原因となる乳酸を分解し、さらに乳酸の増加を抑制すると言われています。運動の前後はもちろん、仕事や勉強などの“集中したいとき”にはグレープフルーツがオススメ！ また、ビタミンCには風邪予防や疲労回復のほか、コラーゲンの生成を助けたり、カルシウムの吸収率を上げてくれたりするなどの働きが期待できます。

●レアな低GI値の果物
GI値とは、食品に含まれる「糖質の吸収の度合い」を示す値で、GI値が低いと血糖値の上昇を穏やかにします。一般的な果物のGI値だとバナナ52・オレンジ42・いちご40くらいと言われていますが、グレープフルーツのGI値は25！レアな低GI値の果物なので、上手に食生活に取り入れてみてくださいね〜♪

●苦味成分のナリンギン
グレープフルーツにはナリンギンという成分も含まれています。ナリンギンはポリフェノールの一種のフラボノイドであり、苦味成分。食欲抑制や抗アレルギー、抗酸化や血流改善などの働きがあると言われています。
ちなみに、グレープフルーツを食べたら口がヒリヒリすることってありませんか？ 実はそれ、ナリンギンが原因かも。ナリンギンの構造が針のようになっていると言われていて、皮膚や粘膜が薄い部分だとヒリヒリとした感じがするんだそう。苦味もヒリヒリも、ナリンギンという栄養だと思えば、なんとなく嫌じゃなくなりますよね（笑）プラス思考！ウフフッ

●“グレープ”フルーツの理由は実のなり方に!?
グレープフルーツは甘酸っぱい柑橘なのに、どうして“グレープ”という名前が付いているか気になったことはありませんか？ その理由は、グレープフルーツの木を見てもらうとわかる通り、ぶどう（グレープ）の房のように1本の枝にたくさんの実を付けるから、なんですって♡　僕も初めて木になっているのを見たときは衝撃でした〜！！

●グレープフルーツは果肉の色で何が違う？
グレープフルーツにはさまざまな種類がありますが、果肉の色によってホワイト系とルビー系に大きく分けられます。ルビー系のピンクグレープフルーツは、酸味とほんのり苦味もありますが、ホワイト系のグレープフルーツに比べて甘味が強くて食べやすい味が特徴！ホワイト系には含まれない、β-カロテンやリコピンも含まれているんですよ〜♪​

●グレープフルーツゼリーの作り方はこちらを参考に♪