けんちゃん先生のたべもの知恵袋[豆腐]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、食べ物の豆知識を教えてくれる「たべもの知恵袋」。今回は「お米」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回のたべもの知恵袋「お米」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック♡ さて、今回は…
大豆を原料とする豆腐。シンプルに冷奴で食べたり、みそ汁や鍋の具材にしたり、いろんな食べ方がある上に、ヘルシーなのもうれしいですよね♪ 今回は、そんな豆腐の豆知識をた~っぷりお伝えします!
もめん豆腐・絹ごし豆腐・充填豆腐の違いって何?
⚫︎もめん豆腐
豆乳にニガリなどの凝固剤を加えて固めたものを一度崩し、木綿布を敷いた箱型に流し込んで圧力をかけ、押し固めて作る豆腐です。水分を圧縮するため、絹ごし豆腐と比べてタンパク質やカルシウムなどを多く含んでいるのが特長。
崩れにくいので、煮物や炒め物などに向いています。豆腐ハンバーグや白和えなど、豆腐の味や風味を出したいときにはもめん豆腐がおすすめ!
ちなみに僕は断然、タンパク質がとれるもめん豆腐派です♪ ウフフッ
⚫︎絹ごし豆腐
豆乳にニガリなどの凝固剤を加えて、そのまま固めて作る豆腐です。なめらかでつるっとした食感が特長で、味噌汁や麻婆豆腐を作りたいときは絹ごし豆腐がおすすめです!
⚫︎充填豆腐
豆乳にニガリなどの凝固剤を加え、密閉パックに入れてから加熱殺菌して作る豆腐です。材料を密封後に加熱殺菌するので長期保存に優れています。
なめらかな食感を生かして、絹ごし豆腐の代用として使ったり、パン生地の水分の代わりに加えて使ったり、応用がしやすいのが特長で、離乳食やお菓子作りに適しています。冷奴やサラダ、汁物の具としても相性がよいですよ♡
骨を強くする! 豆腐の栄養
豆腐は植物性タンパク質が豊富。コレステロールや飽和脂肪酸が少ないので、生活習慣病が気になる方は豆腐を食べるのがおすすめ。
また、豆腐には大豆イソフラボンやカルシウム、マグネシウムなど、骨を強くする栄養素も含まれています。
⚫︎大豆イソフラボン
女性ホルモンに似た働きをするため、更年期障害の緩和や骨粗しょう症予防が期待できると言われています。
⚫︎カルシウム
骨や歯の形成に不可欠で、骨粗しょう症予防に役立ちます。筋肉の収縮や神経伝達にも関与しています。
⚫︎マグネシウム
カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するのに役立ちます。
豆腐を食べて骨をコツコツ強くしましょう♪
カルシウムを取るなら豆腐×きのこ
豆腐と一緒にビタミンDを取るとカルシウムの吸収を助けてくれると言われていて、特にビタミンDを多く含むキクラゲなどのきのこ類と豆腐は相性抜群! 鍋の季節は一緒に取りやすいので、カルシウム不足が気になる方は、豆腐ときのこの組み合わせをメニューに取り入れてみてくださいね♡
豆腐は水に浸けて保存!
開封後に使いきれなかった豆腐は、水に浸けてラップをし、冷蔵庫で保存を! 豆腐の85%以上が水分なので乾燥させないために水に浸けておくのが大事♡ 衛生面を考慮して、水は毎日替え、早めに消費しましょう。
冷凍するとお肉っぽい食感に!?
豆腐は冷凍保存も可能です。豆腐を食べやすい大きさに切り、ラップで包んで密封袋に入れて冷凍します。凍らせることで、特にもめん豆腐はお肉のような食感に変化します。使用する際は自然解凍や電子レンジで解凍してから調理しましょう。
味噌汁には凍ったまま入れてもOK!唐揚げや生姜焼き、煮物などのお肉代わりに使用するイメージで活用してみてくださいね。新しい発見があるかも!? ウフフッ♡
時短!豆腐の水切り方法
数時間かかる豆腐の水切りが15分でできちゃう裏技を教えちゃいます♪
1. 豆腐1丁を耐熱容器に入れて電子レンジ(600W)で4分加熱します。
※豆腐4分の1丁の場合は3分ほどでOK。
2. 豆腐の上にボウルやお皿をのせ、水を入れたポリ袋をのせて10分置いたら水切り完了♪
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja
