けんちゃん先生のくだもの知恵袋[いちじく]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、果物の豆知識を教えてくれる「くだもの知恵袋」。今回は「いちじく」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
※「くだもの知恵袋」では、一般的にくだものと認識されている果実的野菜も対象としています。
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「すいか」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック💛さて、今回ご紹介するのは…
8〜10月にかけて旬を迎えるいちじく。とろりとした甘〜い果肉が魅力で、そのまま食べても、お菓子や料理に入れてもおいしい果物です。今回は、そんないちじくの魅力をた〜っぷりお伝えします!
いちじくの選び方(目利き)
●全体的に色づき丸みがあるもの
品種にもよりますが、一般的ないちじくは丸みがあって張りがあり、全体的に色づいているものを選びましょう!
ちなみに、底の部分(ヘタと反対側)に裂け目ができ始め、中の紅い花が見えてくるくらいが食べ頃♪ 早めに食べた方がいいサインでもあるので、チェックしてみてくださいね!
いちじくの保存方法
●ラップに包んで冷蔵庫
いちじくは傷みが早い果物です。乾燥を防ぐためにもラップに包むか、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
●冷凍も可能
食感はかなり柔らかくなりますが、冷凍もできます! 皮をむき、ラップに包むかポリ袋に入れて冷凍します。冷凍後は、凍ったままいちじくのお尻に十字に切り込みを入れて、流水にあてながら皮をむくとツルッとむけますよ。
お好みで半解凍くらいの状態で食べるのもおすすめ♪
いちじくの魅力的な栄養
●ペクチンには便秘改善効果あり!?
いちじくは、水溶性の食物繊維であるペクチンを豊富に含み、腸の活動を活発にさせ、便秘改善に効果があると言われています。また、ペクチンには脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して体外に排出する作用があるため、コレステロール値や血糖値の上昇を抑える効果も期待できるんです。
さらに、いちじくの切り口から出る白色の液体には、フィシンなどのたんぱく質分解酵素が含まれており、食後に食べると消化を促進させてくれます。
いちじくの「へぇ~」な豆知識
●いちじくはなぜ漢字で「無花果」?
いちじくって実がなる前に花は咲かず、いちじくの果実の中に花があるちょっと変わった果物なんです。外から花が見えないことから「花」の「無」い「果」実として「無花果」と表現されます。内側の赤色のつぶつぶがお花!食べるとプチプチとした食感がありますが、あれってじつはお花の食感なんですよ〜。個人的な感覚ですが、赤い部分(お花部分)が多いものは甘味が強い気がします💛
●アダムとイブの時代から存在⁉
突然歴史の話になりますが…笑、旧約聖書には「アダムとイブは自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉で作った“腰みの”を身につけた」と記されているそう。いちじくが、その時代から存在したってことですよね〜。すごーい!
ポリ袋で簡単!いちじくの白和え
いちじくの白和え
【材料】2〜3人分
・いちじく………2個
・もめん豆腐……100g
【A】
・すりごま………大さじ3
・砂糖……………小さじ2
・濃口しょうゆ…小さじ1
・味噌……………小さじ1
【作り方】
1. 耐熱皿に豆腐を入れ、電子レンジ(600W)で3分加熱して水気を切る(時短の水切り方法)。いちじくを一口大にカットする。
2. ポリ袋に冷ました豆腐と【A】を入れ、袋の上から揉んでペースト状にする。いちじくを加え、混ざったら完成♪ しっかり冷やして召し上がれ〜。
白和え以外にも、サラダに入れたり、生ハムやチーズと一緒に食べたり。さまざまな料理に活用できるので、いろいろな食べ方で楽しんでみてくださいね!
特に福岡には、ブランドいちじくの「とよみつひめ」があるので、県民としては親近感たっぷりですよね〜💛
あくまでも僕の食べ方なので、いちじくを食べた時に舌がピリピリしやすい人は皮をむいてから食べるのがベターですよ〜。ウフフッ。
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja