残りがちな調味料 どう使う? Vol.2《トマトケチャップ》

残りがちな調味料 どう使う? Vol.2《トマトケチャップ》

「使い方がワンパターン」などの理由で残りがちな調味料ってありますよね。アンケートで「残りがちな調味料」についてエフコープの組合員にお尋ねしたところ、多くの声が寄せられました。その中から「オイスターソース」と「トマトケチャップ」に注目し、料理家の広沢京子さんにレシピを教えていただきました。今回は、トマトケチャップの活用術をご紹介します。

★オイスターソースの活用術はこちらから

トマトケチャップどう使う?使い方のコツ

「トマトケチャップ」は、真っ赤に熟したとまとに、糖類、醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料を加えて作られています。

広沢さん:
「トマトケチャップは甘いので、辛みやスープを加えると料理に使いやすくなります。炒め物に使うときは焦げやすいので、火加減に気をつけて調理してくださいね」


牛肉と野菜のペルー風炒め

【材料】2人分
・牛薄切り肉…80g
・おろしにんにく…小さじ1/2
・たまねぎ…1/2個
・パプリカ…1/2個
・オクラ…3本
・じゃがいも…1個
・オリーブオイル…大さじ3
・塩・粗びき黒こしょう…各適量

〈A〉
・トマトケチャップ…大さじ2
・カレー粉…小さじ1
・しょうゆ…小さじ1
・酢…小さじ1

【作り方】
1. 牛肉は3cm幅に切り、おろしにんにく、塩少々を加えて軽くもむ。たまねぎはくし切り、パプリカは2cm角に、オクラは半分に切る。
2. じゃがいもはひと口大に切ってラップで包み、600Wの電子レンジで約2分加熱する。
3. フライパンにオリーブオイルを熱し、じゃがいもを入れ、全体をカリッと焼いて一度取り出す。
4.(3)のフライパンにたまねぎ、牛肉を入れて中火で炒め、塩・こしょうをふる。パプリカ、オクラ、(3)のじゃがいもを加えてさらに炒め、〈A〉を加えて炒める。塩・こしょうで味を調える。


えびのチリソース

【材料】2人分
・無頭えび…8尾  
・長ねぎ…1/4本
・塩、酒、片栗粉…各少々
・生姜(みじん切り)…小さじ1
・ごま油…大さじ1

〈A〉
・トマトケチャップ…大さじ1と1/2
・豆板醤…小さじ1
・顆粒チキンスープの素…小さじ1/2
・しょうゆ…小さじ1/2
・湯…大さじ2

【作り方】
1. えびは殻をむき、背から切り込みを入れて背ワタを取る。長ねぎはみじん切りにする。
2. えびをボウルに入れ、塩、酒、片栗粉を加えてよくもみ、水で洗ってペーパーで水気を取る。
3. フライパンにごま油を熱し、えびを入れて中火で炒める。色が変わってきたら、長ねぎと生姜を加えて炒める。
4.〈A〉を加えて、よく絡むまで炒める。


野菜の南蛮トマト味

【材料】2人分
・ズッキーニ…1/3本
・なす…1本 
・パプリカ…1/4個
・厚揚げ…1/4丁   
・塩…少々
・オリーブオイル…大さじ1

〈A〉
・鰹だし汁…50ml
・トマトケチャップ…大さじ1
・酢…大さじ1/2
・しょうゆ…小さじ1
・生姜の絞り汁…小さじ1

【作り方】
1. ズッキーニとなすは輪切りにして水にさらす。パプリカは2cm角に切り、厚揚げは薄切りにする。
2. フライパンにオリーブオイルを熱し、野菜を重ならないように並べ、塩をふって両面を焼いてバットに取り出す。
3.(2)のフライパンに残った油をペーパーでふき取り、厚揚げを並べて中火で両面を焼いてバットに取り出す。
4.〈A〉を小鍋に入れてひと煮立ちさせ、(2)と(3)の具材が入ったバットに加えて少し浸す(熱いままでも冷蔵庫で冷やしても)。

いつもとは違う使い方ばかりではないでしょうか? ぜひお試しください!

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広沢京子(ひろさわきょうこ)さん

広沢京子(ひろさわきょうこ)さん

料理家。千葉県出身。フードスタイリストのアシスタントを経て独立。2009年より活動の拠点を福岡へ移し、レシピ制作、スタイリング、イベント、飲食店のプロデュースなどを幅広く手がける。生産者と家庭の食卓をつなぐ活動に力を入れている。著書に『家だから、いっぱい野菜』(幻冬舎)、『こうかん、ぶつぶつ』(millebooks)など。
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