【福岡市南区】自然いっぱいの油山で、気軽に森さんぽ♪「ABURAYAMA FUKUOKA(油山市民の森)」森エリア編
今回チアちゃん・デイズくんと訪れたのは、リニューアルから1年半を迎える「ABURAYAMA FUKUOKA(油山市民の森)」。福岡市・天神から車で約30分という都心にほど近い場所にありながら、雄大な自然とふれあえる貴重なスポットです。今回は森と牧場の2エリアに分けて全2回でお届け! 最初に紹介するのは森エリア。大きな「つり橋」・紅葉名所「もみじ谷」・180度のパノラマが圧巻の「中央展望台」という人気の3カ所を押さえつつ、見どころいっぱいの森の中で1時間ほどのおさんぽを楽しんできました!
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【目次】
●まずは自然観察センターへ
●いざ、森の探検に出発!
●つり橋を渡ってみよう
●秋のおすすめ、もみじ谷
●中央展望台から絶景を満喫
●下り道にも楽しみがいっぱい
●おみやげに新鮮野菜をゲット
●施設詳細・アクセス
牧場エリア編はこちら
まずは自然観察センターへ
半世紀に渡って福岡市民に親しまれてきた「油山牧場(もーもーらんど)」と「油山市民の森」が合体し、「ABURAYAMA FUKUOKA」としてリニューアルしてから、1年半。現在、森のエリアはかつての設備を活用しながら、「森のBBQ(バーベキュー)」やキャンプサイトなどの新施設も加えた、より利用しやすい現代的な施設に生まれ変わっています!
「森のひろば」。広場の中央にはツリーハウスも!
森の中に入る前にまずは情報収集!駐車場横の「森のひろば」の脇にある階段か、向かって右側の広い舗装路を通って「自然観察センター」をめざします。
森のひろばと自然観察センターをつなぐ急勾配の階段
自然観察センターへの舗装路。ベビーカーはこちらから。
自然観察センターには、油山の自然のスペシャリストである自然観察員さんが常駐しています。せっかくなので、出発前に季節の植物やいきものについて聞いておくと、おさんぽが更に楽しめますよ。
エリア内をめぐるさんぽ道はもちろん、見どころやトイレ、休憩所などの場所が記された無料のMAPも用意されているので、忘れずにもらっておきましょう。
なお、センターの中では、油山の植物やいきものについての展示もいっぱい。出発前に勉強してみるのも良さそうです!
いざ、森の探検に出発!
舗装路から山道まで、多くのさんぽ道が整備されている森エリアですが、特に決まった散策コースなどは設定されていません。訪れる人は、油山登山や季節の花の見物など、それぞれの目的に応じて思い思いのルートを歩くことになります。今回は自然観察センターを起点に、つり橋・もみじ谷・中央展望台を回るルートを歩いてみることに。
今回のおさんぽルート。実際に歩く場合は、もらったMAPを確認してね!
自然観察員さんおすすめの「子どもと一緒に1時間程度で楽しく歩ける」というルートだけに、期待が高まります!
まずは、緩やかな勾配の、木々に囲まれた舗装路をてくてくと登って行きます。街中では残暑が厳しかったこの日でも、山の空気はひんやりとしていて気分爽快!
分岐にきたら、自然観察センターでもらった地図を確認
脇道が多いのですが、分岐には番号が振られて案内板も立っているので、地図と突き合わせれば、迷うことはありません。
歩きながら説明札をチェック!樹木の名前を知ることができて、もっと森と仲良くなれる気がしますね♪
木の種類によってドングリの帽子にも違いが!
季節の植物や木の実を観察できるのも、おさんぽの醍醐味。秋なら、ドングリやクリ、マツボックリを探したり、落ち葉をガサガサ掻き分けながら歩くのも楽しいですね。今回は、キンモクセイの芳香を乗せた風を感じるシーンもありました。
チョウや鳥を探したりと、ワイワイ歩いて10分程度で、眺望のいい東屋「ぎんなん展望所」に到着。
ぎんなん展望所
「ぎんなん展望所」付近からの眺望
向かいに見える施設は「夫婦石展望台」。自然観察センター前から続く平坦な道を歩いて5分ほどだそう。ベビーカーでも行けるので、小さい子ども連れでの短いおさんぽにおすすめです!ひと休みしたら、散歩を再開しますよ~。
左上から時計回りにクマノミズキ、エノコログサ(ねこじゃらし)とチカラシバ、ハギの仲間、ホオノキ
森には街中では見かけない植物もいっぱい! 気になる植物に出会ったら、じっくり観察してみましょう。なお、福岡市の条例により、花や草を切ったり抜いたり、木になっている実をもいだりして採集することは禁止されていますが、落ちている葉や実は持ち帰ってもOKだそうです。
つり橋を渡ってみよう
東屋からちょっぴり進むと、左手に、つり橋へと続く階段がありました。
「姫が淵(ひめがふち)」という森の谷間にかかるこのつり橋は、全長52メートル、渓谷からの高さは30メートル。なかなかの迫力です!
コンクリート製で頑丈ですが、つり橋なのでもちろん揺れます。谷間を渡る風に吹かれながら、揺れるつり橋の上を進む時間は、スリル満点!
欄干越しに山の景色も楽しめます。山側には、これから向かう「もみじ谷」も見えますよ。
夏の終わりから秋ごろに訪れるなら、散歩の途中でモミジの仲間の種などを拾っておくのもおすすめです。つり橋から落とすと、くるくるとプロペラのように回転しながら遠くまで飛んでいきますよ♪
秋のおすすめ、もみじ谷
さて、谷の向こう側に渡り、油山登山口(Bコース)の手前を左に折れて進むと、もみじ谷ゾーンへと入っていきます。
油山登山口(Bコース)。山頂までは、ここから1.8キロメートル
もみじ谷は、名称の通り、たくさんのもみじに囲まれた美しい谷です!
もみじのほか、イチョウやツツジやコブシなどもあり、とっても賑やか!紅葉の見ごろは、例年10月の最終週頃だそうです。
渓谷を覗くと、眼下に先ほど渡ってきたつり橋が見えます。いつの間にかこんなに高いところまで上っていたのですね。
さらに進むと、石碑がありました。石碑の脇から伸びる山道を伝って下れば、渓谷に下りることもできますよ。
今回はそのまま直進し、先ほど通り過ぎた東屋の周辺まで到達したら…
「70番」の分岐から細い上り坂へ
つり橋への階段と東屋の向いから伸びる上り坂(向かって左)へ進めます。
そのまましばらく進むと、右手前方に「中央展望台」が姿を現しました!
中央展望台からの絶景を満喫
高台に立つ中央展望台に到着! この時点ですでに周囲の景観は抜群ですが、展望台の上はさらにキレイなのかな?胸が高まります!
右手の塔のような部分に設置されているらせん階段を上っていきます。
階段を上り切った先には…
博多湾から福岡市全域にかけて見渡せる、市内屈指の一大パノラマが広がっていました!180度どの方位を眺めても、あるのはただ絶景だけ。あまりの壮大さに吸い込まれてしまいそうです。自然観察員さんに伺った、秋のハチクマなど季節ごとの渡り鳥の観察スポットとしても最適だという話にも、うなずけます!
下り道にも楽しみがいっぱい
眺望を堪能したあとは、来たときとは別のルートを伝って帰路につきます。
展望台の裏側に、71番の表示と階段が現れました!
クロキの木。実は食べられないそう
秘密の階段みたいで探検気分が味わえます♪ 道中、いろんなキノコや木の実にも出会えました。
ノウタケ。本当に、脳みそに似てる?!
こちらは大きなキノコ「ノウタケ」。指でつつくと胞子がふわふわと飛んでいく様子が観察できますよ。
野生の和製ブルーベリー、シャシャンボ
大きな舗装路まで戻ったら、自然観察センターをめざして引き返します。ここからは一度通った道ですが、向きが違えばガラッと違う景色に見えるから不思議!
植物や虫、鳥などを探しながら歩いていると、森のひろばや自然観察センターのあるゾーンへと戻ってきました。
ツチイナゴ発見!
休憩を挟みながらゆっくり歩いて約1時間。距離にして2キロメートル程度と、大人にもほどよい運動になるおさんぽルートでした。なにかあれば途中で近道から引き返すこともできるので、小さなお子さん連れでも無理なく楽しめますよ。歩くのが好きな子なら、ルートをアレンジして、油山の登頂をめざすのもおすすめです。
また、今回は初秋の見どころを中心に紹介しましたが、春は桜、夏は沢遊び、冬はバードウオッチングと、季節ごとの楽しみも盛りだくさん。ぜひ、さまざまなシーズンに訪れて、お気に入りの場所を見つけてくださいね!
おみやげに新鮮野菜をゲット
なお、森のひろば前の建物には、コワーキングスペース「Q-Nature(キューネイチャー) ABURAYAMA FUKUOKA」や、自然や健康に配慮した加工品、新鮮野菜、植物などを取り扱う「もりのいま」などの施設が入っています。
「もりのいま」店内
「もりのいま」には、おにぎりなどの軽食を食べられるカフェスペースもあるので、疲れた足を休めて、ゆっくりと過ごすことができますよ。
「ABURAYAMA FUKUOKA」市民の森エリア、および「もりのいま」では、自然観察会や森のマーケット、ワークショップといったイベントも多数開催されています。詳細は、公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
施設情報・アクセス
施設情報
ABURAMYAMA FUKUOKA(油山市民の森)
福岡県福岡市南区桧原855-4
TEL:092-235-3143
開園時間/9:00〜18:00
休園日/第1・第3水曜(祝日の場合は翌週水曜)
駐車場/市民の森側駐車場 190台(入庫から3時間まで300円、その他1時間ごとに100円追加)
アクセス/福岡都市高速道路野多目ランプより車で約20分
※駐車可能時間は9:00〜18:00
※牧場エリア~市民の森エリア間の通り抜けはできません(園内モビリティあり)
※子ども会など団体の場合、自然ガイドの依頼が可能(1時間500円)
●山に入る際の服装は、長ソデ長ズボン・帽子・運動靴。ハチ対策として、白・水色など明るい色の服装にする(全身黒ずくめを避ける)、香水や香りの強い化粧品などを使用しないなどの準備をしましょう
●「アナグマ倶楽部」(年会費1,000円・有効期限1年間)への入会で、平日の駐車料無料、平日の園内巡回モビリティ乗車料無料、平日のソフトクリーム100円引きなどの特典あり
●ホームページはこちら
https://www.aburayama-fukuoka.com/
※情報は2024年10月時点のものです。
✔︎こどもとお出かけDATA
◎多目的トイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎売店/あり
◎飲食店/あり
◎授乳室/あり
◎ベビールーム/なし
◎ベビーカー貸し出し/なし
◎コインロッカー/なし
近くのエフコープ
エフコープ花畑店
ABURAMYAMA FUKUOKA(油山市民の森)森エリア側の駐車場まで車で約20分。焼き立てパンや地場野菜コーナー、水の自動販売機、魚おろしサービス(※持ち込みは有料)も。詳しくはホームページへ!