
【福岡市東区】高層マンションと緑が溶け合うアイランドシティ中央公園へ。4つの「フォリー」をめぐってみよう
博多湾に浮かぶ人工島・アイランドシティに位置する都市型公園・アイランドシティ中央公園。水鳥が遊ぶのどかな「修景池(しゅうけいいけ)」を中心に花と緑が広がり、遊具のある「こどもの広場」や体験学習施設「ぐりんぐりん」など、子どもと楽しめるスポットが点在しています。
今回のおさんぽでは、チアちゃん・デイズくんと一緒に、公園のシンボルである4つの不思議な建築物“フォリー”を探しながら、園内に設けられた「ウォーキングコース」をぐるりと一周してみました♪
チアちゃん・デイズくんの紹介ページはこちら
【目次】
●花と緑がいっぱいの大きな公園
●みんなで楽しめる「園芸福祉の庭」
●世界6市の庭が一堂に「国際交流庭園」
●大きな円形ベンチでひと休み
●楽しい遊具がいっぱい「こどもの広場」
●体験学習施設「ぐりんぐりん」を探検
●駐車場は4カ所。目的別で選ぶとスムーズ
●施設詳細・アクセス
花と緑がいっぱいの大きな公園

「アイランドシティ中央公園」は、木々や草花、建築美、いきものなど、見どころがいっぱいの水辺の公園。立花丘陵を背に九州最高層のマンション群がニョキニョキと立つ景観は、のどかでありながらもどこか近未来的です。

地図提供/アイランドシティ中央公園
今回のおさんぽでは、修景池の外周700メートルに整備されている「ウォーキングコース」(画像内・青色で囲まれたコース)を基本に、ところどころでコース外に出て4つのフォリーを探訪するルートを設定。園内のおすすめポイントとともにご紹介します!

体験学習施設「ぐりんぐりん」。有名な建築家・伊東豊雄(いとうとよお)さんの設計
詳細な園内地図は体験学習施設「ぐりんぐりん」のエントランスで無料配布しているので、おさんぽの前にもらっておくと便利ですよ。

展示室の入口
どこからスタートしてもOKですが、今回はぐりんぐりん前に設置されたウォーキングの「スタート/ゴール」地点から出発。池を左手に見ながら、反時計回りに進みます。
みんなで楽しめる「園芸福祉の庭」
最初の見どころは、進行方向右手に広がる「グリーナリー花壇」。季節の花が植栽される、明るい花壇です。

5月に開花する「ホワイトレースフラワー」

夏のグリーナリー花壇の様子
花壇の隣には、車椅子のまま園芸を楽しめる「園芸福祉の庭」が整備されていました。

草花が座ったままで目の高さにくるように設計された「立ち上げ花壇」や、車椅子のままでも利用できるテーブルが設置されるなど、みんなで楽しめる工夫がいっぱい!
周囲にはミモザも植栽されていました。例年3月から4月ごろには、黄色いふわふわの花を咲かせるそうですよ。

付近には、大きなバンブーチャイムも。風が奏でる心地よい音色が、涼を運んでくれます。
世界6市の庭が一堂に「国際交流庭園」
続いて、ウォーキングコースを飛び出して園の南端に広がるエリアを探検!車道を挟んだ向こう側に渡る必要がありますが、コンクリートの歩道橋を使って安全に向かうことができますよ。
歩道橋には、園芸福祉の庭から延びるスロープや橋脚を囲むらせん階段を利用して上ることができます。

緑のツタが這う歩道橋は、思わず見とれてしまう美しさ。歩くだけでワクワクします!

歩道橋の先には、異国情緒がただよう不思議なエリアが待っていました。福岡市の各姉妹都市の特色を生かした庭園が並ぶ「国際交流庭園」エリアです。
アメリカのオークランドとアトランタ、中国の広州、フランスのボルドー、ニュージーランドのオークランド、韓国の釜山広域市の6区画に分かれていて、それぞれの地域ごとの様式で造られた庭を見学することができます。

広州の庭園
各都市にゆかりのある植物も植栽されていて、歩いているだけで、ちょっとした海外旅行気分♪
なお、福岡市の姉妹都市のなかでも亜熱帯気候に位置するマレーシア・イポー市の植物とは「ぐりんぐりん」の中で会うことができますよ。
※2025年5月現在、韓国広域市庭園には立入禁止
さらに南に進むと、小さい子が楽しく遊べるちょっとした遊具と、その先には、双眼鏡のようなコロンとした形の建築物がありました。

「アイランドシティ中央公園」のシンボルである4つのフォリーのひとつ「風のフォリー」です。

“フォリー”は、西洋式庭園で見られる装飾用の建造物です。この「風のフォリー」は、名前の通り海風が通り抜ける開放的なデザインで、内部はヒンヤリ。
中には休憩用ベンチが設置されていて、屋根のある空間でゆっくりと休憩することができますよ。頭上では6つの風車も回り、遊び心満点です!

ひとつめのフォリーを見つけたあとは、来た道をUターン。野の花やいきものを探しながら、歩道橋を渡ってウォーキングコースに戻りましょう。
大きな円形ベンチでひと休み
修景池の外周に戻ったところで、池のほとりに散在する大きな輪っかを発見。

輪っかの正体は、巨大なベンチ!その名も「ナギサ」というデザインベンチで、思い思いの方向を向きつつ大勢が一緒に座ることができる楽しい休憩所です。

ナギサの近くに、2つめのフォリーがありました。

こちらは織物をコンセプトにデザインされたフォリーで、名前もズバリ「織物のフォリー」。フォリー自体はもちろん、太陽とともに形を変える影の美しさにも視線を奪われます。「ナギサ」や「織物のフォリー」と逆側にある東駐車場の脇には…

花のアーチで飾られた遊歩道が延びていました。

花のアーチがとってもキレイ
遊歩道を直進すると、東駐車場横の「花木園(かぼくえん)」内に、3つめのフォリー「池層のフォリー」を見つけました! 円形のフォリーにぽっかり空いた入口からただよう秘密基地感に、大人でも「入ってみたい!」という気持ちをくすぐられます。

地層のフォリー
残念ながら花木園は普段は立入不可ですが、ソメイヨシノなど春の花が咲いている季節に昼間限定で開放されるそうなので、次の春をお楽しみに♪ また、地層のフォリーの南西には日本庭園もあり、秋の紅葉が名物です。
楽しい遊具がいっぱい「こどもの広場」

さて、ウォーキングコースである池の外周に戻って歩を進めると、大きな滑り台が見えてきました! 大規模複合遊具のある「こどもの広場」です。

各遊具の周囲にはゴム舗装が施され安全に配慮
滑り台のほかにもターザンロープやネット遊具など、幼児から小学生くらいまでのお子さんが思い切り遊べる遊具がずらり。

大人サイズのベンチも多数用意されているので、少し離れた場所から座って見守ることができますよ。
2026年春ごろまでにはインクルーシブ遊具も仲間入りしてさらにパワーアップする予定とのこと。どう変わっていくのか、楽しみですね!

「こどもの広場」の近くには、最後のフォリー「太陽のフォリー」も鎮座していました。生きた帯がクネクネと絡まり合うような唯一無二の形が特徴的。眺めるだけで心が弾みます! ベンチ状の部分に座って、休憩することもできますよ。

ウッドデッキ。冬には渡り鳥の観察もできる
遊具やフォリーを満喫したらさらに池の外周を進み、ゴールをめざしましょう。道中には水鳥が観察できるウッドデッキなど豊かな風景が広がり、飽きることはありません。

スタート地点の「ぐりんぐりん」に戻ってきたら、今回のおさんぽは完了。今回のコースは大人の足で所要30分〜40分程度でめぐることができました。

テーブルと椅子が設置された「ぐりんぐりん」北ブロック」
なお、「ぐりんぐりん」は北ブロック・中央ブロック・南ブロックの3つのスペースに分かれていて、このうち北ブロックはフリースペースとして無料開放されています。 おさんぽの前後にお弁当を食べたり、くつろいだりする場所としても活用できますよ。空調設備はありませんが、屋根と壁があり雨の日や秋冬の季節は休憩場所に最適です!
体験学習施設「ぐりんぐりん」を探検

おさんぽのあと、有料ゾーンである「ぐりんぐりん」の中央ブロック・南ブロックにも立ち寄ってみました。
中央ブロックでは、亜熱帯の植生を再現。マレーシアの姉妹都市「イポー市」から寄贈された植物が数多く展示される一画もあります。

草花のほか、バナナなど亜熱帯の果樹も間近で観察できますよ。

さらに、クイズやビンゴ、工作などを楽しめるスポットも! 取材時には木の枝や押し花、葉っぱなどを使う工作の材料が用意されていました。月替わりでテーマや素材が変わるので、いつ訪れても新鮮に取り組めますよ。
また、南ブロックには魚が泳ぐ水槽も設置。

日本の川魚や、珍しい熱帯魚などに会うことができます!

ふたつのブロックの間には、花と緑に囲まれたオープンエアな休憩所もありました。

休憩所付近から屋上に続く3本の道を伝って、屋根の上をおさんぽすることもできますよ♪ 屋上からアイランドシティの景色を眺める気分は爽快のひと言です。
●「ぐりんぐりん 」お役立ち情報
公園事務所入口ではアイスクリームや蝶の標本などが販売されています。

ポップアップテント(1回200円)やハンモック(1時間300円)、車椅子(レンタル無料)の貸出しもおこなわれているので、レンタルを希望する場合はチェックしてみてくださいね。
有料ゾーンにある「赤ちゃんの駅」も、赤ちゃん連れなら無料で利用が可能。管理事務所で調乳用のお湯をもらうこともできますよ。

駐車場は4カ所。目的別で選ぶとスムーズ
アイランドシティ中央公園の駐車場は、全部で4カ所。広い公園なので、利用目的に合わせて
・ぐりんぐりん…西駐車場
・こどもの広場…東駐車場
・国際交流庭園…南駐車場
に停めると便利です。
また、北駐車場の脇には幼児遊具が設置されているゾーンもあり、小さいお子さんがちょっと遊ぶ場所として便利に利用できますよ。

北側駐車場に続く歩道

北駐車場脇の「幼児広場」
週末やゴールデンウィークなどの連休には、ぐりんぐりんやこども広場の周辺にキッチンカーが出店することもあります。
キッチンカーの出店情報やイベント情報は公式ホームページやインスタグラムで告知されるそうなので、お出かけの前にチェックしてみてくださいね。
施設情報・アクセス
施設情報

アイランドシティ中央公園
福岡市東区香椎照葉4-1
問合せ/092-661-5980(公園管理事務所)
入園自由
駐車場/普通車293台(1時間100円/12時間最大500円。入庫後15分は無料)
アクセス/福岡高速6号線(アイランドシティ線)「アイランドシティランプ」下車すぐ。または西鉄バス「アイランドシティ中央公園前」バス停下車(天神・博多より25〜30分程度)
体験学習施設「ぐりんぐりん」
入館料/15歳以上100円、小学生以上50円、未就学児無料
開館時間/9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日/毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
●ホームページはこちら
https://ic-centralpark.jp/
※情報は2025年5月時点のものです。

✔︎こどもとお出かけDATA
◎多目的トイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎売店/なし ※自販機あり、公園事務所でアイスクリームの販売あり
◎飲食店/なし(不定期でキッチンカーの出店あり)
◎授乳室/あり
◎ベビールーム/あり
◎ベビーカー貸し出し/なし
◎コインロッカー/あり
近くのエフコープ
店舗情報

エフコープ舞松原店
アイランドシティ中央公園から車で約15分。焼き立てパンや地場野菜コーナー、水の自動販売機も。子育て応援商品も取り扱っています。詳しくはホームページへ!