教えて井手先生!産後のギモン・お悩みQ&A⑤ ~赤ちゃんと一緒にできるおすすめの遊びを教えてください。
長年、地域の助産師として産後ママの体と心のケアにあたってきた「ベビーフェリス井手」の井手敬子(いできょうこ)さんが、ママたちから寄せられた疑問や悩みにお答えします。うまくいかないことの連続でヘトヘトになった産後ママたちの心と体が、少しでも軽くなりますように。
月齢が低いうちからできる遊びや、しておいた方がいい遊びはありますか?
子どもはまだ新生児なのですが、してあげられることがあればぜひ挑戦したいと思っています。
低月齢でも、できる遊びはいろいろあります。例えば、体をさする、歌を歌う、絵本を読む。お散歩もいいですね。どれも、ぜひやってほしいことばかりです。
<体をさする>
まず「体をさする」ですが、私たち大人同様、赤ちゃんも体をさすってもらうとリラックスできます。
「じゃあベビーマッサージを習わなきゃ」なんて身構える必要はありません。わざわざ服を脱がさなくても、決められた時間や手順を守らなくても、普段からふれあいを大切にするだけでいいんですよ。抱っこしている時にただ、さする。かわいいと思った時に頭をなでる。それで十分です。
かけた言葉の量は発語にも影響を与えるので、赤ちゃんをさする時には、目を見て、いっぱい話しかけてくださいね。
<歌を歌う>
歌もいいですね。まだ新生児で、何を話しかけたらいいかわからない時にも、とっても役に立ってくれます。
なかでも日本の伝統的な「わらべ歌」や「童謡」は、赤ちゃんが心地いいと感じる音階で構成されているものが多く、おすすめです。いっぱいタッチしながら歌ってあげてくださいね。
成長とともに手遊びを取り入れていくと、楽しみが広がりますよ。
<絵本を読む>
次に絵本。
「絵本を見せても、興味がないようで見ようとしません」と言うお母さんも多いのですが、たとえ目で追っていなくても、耳ではちゃんと聞いています。
低月齢のうちから同じ絵本をずっと繰り返し読み聞かせしていると、初めは見ていないように見えても、そのうち次のページをワクワクして待つようになってくるものです。
<散歩をする>
散歩もオススメです。赤ちゃんも、家の中だけでは飽きてしまいます。
外には刺激がいっぱいありますよ。太陽の光や風、草や土など自然の中にあるいろんな匂い、季節の移り変わり。絵本で見た車や犬、猫に出会うこともあります。新しい世界がぐんと広がりますよ。
お散歩に出ると寝てしまう赤ちゃんも多いですが、眠ってしまったら、お散歩は終わりにしても問題ありません。
赤ちゃんはしゃべれませんが、話しかけると、まるで理解できているかのようにじっと見つめ返したり、耳を傾けたりしてくれますよね。
まだ小さいからわからないだろうと思わず、ぜひたくさん話しかけて、一緒に遊んでみてくださいね。
profile
井手敬子(いできょうこ)さん
助産師、母乳育児相談室「ベビーフェリス井手」代表、国際中医薬膳管理師。母乳と育児に関するよろず相談を受け付ける。母乳マッサージや授乳レッスンも実施。
<ベビーフェリス井手 母乳育児相談室>
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