子どもがハマる!減塩なのに激ウマレシピvol.1

子どもがハマる!減塩なのに激ウマレシピvol.1

管理栄養士のけんちゃん先生が教える技あり料理


子どもは成長するにつれ、濃い味、塩気を少しずつ覚えてしまうもの。家庭での食事を薄味にすると「しょうゆをかけたい!」と言い出したり、塩気がないと手をつけなくなったり、子どもの食事で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、つい味が濃くなりがちなあの料理の“減塩でも激ウマ”なレシピを伝授してもらいました。今回から3回にわたってお送りします!

調理に塩を用いることで、食品の保存性が高まったり、肉や魚の臭みが取れたり、弾力がよくなったりします。
日本では減塩という言葉が浸透しすぎて、
減塩=塩は少ない方がいい=ゼロに近いと健康的!?
といった印象が付いてしまっていますが、適切な量の塩は身体にも調理にも欠かせません
上手に取り入れて、親子で「おいしく減塩」できるようになりましょう。

1回目の今回は、「親子丼」と「オムライス」の減塩のコツをお伝えします。

おいしく減塩!「親子丼」

●減塩のコツ●
出汁を効かせて満足感アップ!
親子丼などの和食は出汁を効かせることによって、しょうゆの量を抑えることができます。出汁を取るのがちょっぴり面倒なイメージですが、「沸騰したお湯に鰹節を入れてすぐ火を消し、3分待つ」。これだけでも、おいしいかつお出汁が作れますよ♪

減塩 親子丼の作り方

【材料】2人分※材料は大人2人分で算出しています。お子さん用は食べる量によって調整してください。
・鶏もも肉…120g
・たまねぎ…1/4個
・卵(常温)…2個
・三つ葉…適量

〈A〉
・砂糖…大さじ1
・濃口醤油…大さじ1と1/2
・本みりん…大さじ2
・料理酒…大さじ2
・かつお出汁…80ml

【作り方】
1.たまねぎは薄切りに、鶏肉は小さめのひと口大に切る。卵は黄身を潰す程度に混ぜる(混ぜすぎない)。
2.卵焼き器などに鶏肉、たまねぎ、〈A〉を入れ火にかける。沸騰したら弱火で3~4分煮る。
3.丼にご飯を平らに盛る。鍋に卵を3/4回し入れる。卵が半熟状になったらご飯にかける。残しておいた卵、三つ葉をのせて完成♪

おいしく減塩!「オムライス」

●減塩のコツ●
ご飯の表面に味を付けてケチャップの量を軽減!
バターでご飯を炒めることでケチャップが染み込まず、均一に馴染ませることができます。
味がご飯に染み込むほどケチャップの量が多くなるため、塩の摂取量が増えてしまいます。ついついオムレツの表面にもケチャップを付けてしまいがちですが、ご飯にしっかり味が付いているので、表面に付けなくても十分おいしいですよ。

減塩 オムライスの作り方

【材料】2人分
・鶏もも肉…120g
・たまねぎ…1/4個
・有塩バター…小さじ2
・ご飯…茶碗2杯(約300g)
・減塩ケチャップ…大さじ3と1/2
・塩・こしょう…少々

〈オムレツ用〉
・有塩バター…小さじ4(1人分小さじ2)
・卵(常温)…4個(1人分2個)
・マヨネーズ…小さじ2(1人分小さじ1)

【作り方】
1.たまねぎと鶏肉を2cm角に切る。ボウルに卵とマヨネーズを入れ、切るようによく混ぜる。
2.フライパンにバターを入れ、中火にかける。たまねぎ、鶏肉を加えて炒める。
鶏肉に火が通ったらご飯を加えてよく炒める。米一粒一粒にバターが行き渡ったらケチャップ、塩・こしょうで味付けをする。
3.オムレツを1人分ずつ作る。別のフライパンにバターを入れ、中火にかける。バターが溶けたら溶き卵を半量加え、箸で混ぜながら卵に火を通す。
4.卵が好みの固さになったら火を止め、(2)の半量を加えて卵で包む。器に盛り付けて完成♪

減塩調味料も上手に使って♪

幼児用(離乳食用)の商品はおいしく減塩されたものが多いので、お子さんが成長してからも調味料として取り入れ続けるといいですよ。

今回使用したのは、

『1歳からのケチャップソース』
(食塩相当量:100g当り3.0g)
エフコープの共同購入カタログ「すくすくスマイル」や店舗の「アレルギーに配慮したコーナー」でも取り扱っています(在庫等は各店舗にお尋ねください)。
◎紹介した商品は改廃になる場合があります。

親子丼とオムライスの減塩レシピ、いかがでしたか? いつもの料理も、少し気にするだけでこんなに塩分量が変わるんですね。次回は、「豚の生姜焼き」と「鶏の唐揚げ」の激ウマ減塩レシピを紹介します。

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嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
〈ホームページ〉
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja