野口先生の子育てお悩み相談室⑥ 同年代のママたちとの付き合い方

野口先生の子育てお悩み相談室⑥ 同年代のママたちとの付き合い方

エフコープくらしの学習サポーター※で、より良い親子関係をつくるためのプログラム「アクティブ・ペアレンティング」のトレーナー・野口紀子さんが、読者のみなさんから寄せられた子育てのお悩み相談に答えます。
今回は、同年代のママたちとの付き合い方について答えていただきました。
※専門分野に詳しく、組合員理事などの推薦を受けて講師として登録している組合員のこと。

お悩み

子育ては一段落しましたが、子どもが幼い頃は同じ年代のママたちとどのように、どこまで付き合うかですごく悩みました。仲間はずれにされることが心配で、子育てよりもママたちとの付き合いの方がきつかったです。

親としての役割とプライベートは別。無理して付き合う必要はありません。

この方と同じ悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。ママ友と仲良くしないと「子どもどうしの付き合いに影響が出るのでは」という不安もあるかと思います。でも、子どもが自ら友だちを選んで遊ぶようになるのは小学校に入ってから。幼児期に一緒に遊んでいる子がいても、それは「ご近所だから」などの理由であって、自分の意思で積極的に作った友だちではありません。ですから、お母さんが「子どものために」と思い悩んだりせずに、自分が付き合いたいかどうかだけを考えて判断すればいいのです。

 ママ友だからと神経質にならず、ここは冷静に「自分」と「子ども」を分けて考えましょう。保護者として幼稚園や小学校で果たすべき役割は「仕事」としてきちんとやる。しかし友だち付き合いという「個人(プライベート)」の部分は、無理する必要はないのです。

 子どもの友だちは、親が作ってあげるわけではありません。お母さん自身が、自分を大切にし、他人に振り回されない、良好な人間関係を築いておけば、それが何よりも子どもにとっての良い見本になるはずです。お母さんがママ友に気を遣うことで、裏で暗い表情をしているほうが良くありません。それよりも親子関係がいいのが一番。もちろん、ママ友の中にお付き合いができそうな人がいたら友だちになればいいし、例えば趣味の仲間など、別のコミュニティーで友だちをつくることもできますよ。

子育てに関する悩みや疑問など、野口先生に質問してみませんか?CHEER!days編集部までお寄せください。


◎エフコープでは、組合員1人を含む3人以上でくらしの学習サポーターによる学習会を開催できます。詳しくはこちらをご覧ください。

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野口紀子(のぐちのりこ)さん

野口紀子(のぐちのりこ)さん

心理学をベースに、さまざまな考え方や技法を取り入れて、より良い親子関係をつくるためのプログラム「アクティブ・ペアレンティング」のトレーナーに。25年間で延べ5000人以上の親御さんたちに、子どもとの接し方などを伝えている。自身も3人の子どもの母。親子関係・人間関係の悩みに寄り添って改善する「トータルファミリーカウンセリング」を開設。「NPO法人ペアレント・スキルアップ福岡」の理事。エフコープくらしの学習サポーターにも登録している。

●トータルファミリーカウンセリング
http://www.total-family-counseling.com
●NPO法人ペアレント・スキルアップ福岡
http://www.ps-fukuoka.jp