野口先生の子育てお悩み相談室② 反抗期の対処法
エフコープくらしの学習サポーター※で、より良い親子関係をつくるためのプログラム「アクティブ・ペアレンティング」のトレーナー・野口紀子さんが、読者のみなさんから寄せられた子育てのお悩み相談に答えます。
今回は、お子さんの反抗期の対処法について答えていただきました。
※専門分野に詳しく、組合員理事などの推薦を受けて講師として登録している組合員のこと。
お悩み
もうすぐ6歳になる息子は、最近注意をすると「わかってる!! ほっといて!」と激しく口ごたえをしたり、すねたりします。「反抗期みたいなものかな?」と思うものの、寛大に受け入れるべきか厳しくするべきか、悩んでいます。
「愛しているよ」という気持ちが伝わればしつけは、うんと楽になります。
お子さんの年齢は、一般的には“反抗期”にあたりますが、本来5~6歳の男の子は、一番お母さんが好きな時期です。自分のお母さんが「世界一美人でやさしい」と思っていて、お母さんのためなら何でもしようと考えています。そのため、良い親子関係を保つことができれば、大きな反抗をされずに乗り切ることができるはずです。
この時期の子どもは、自立したいという気持ちも芽生える年齢ですから、まずはそのことをしっかり認めてあげることが大事です。
一方で、お母さんにしても、子どものしつけを意識し始めるころ。しつけばかりを優先すると、「愛してるよ」というメッセージが子どもに届きにくくなり、「ママはぼくのことが嫌いなんだ」という気持ちになってしまいます。
大切なのは、わかりやすい言葉とスキンシップで、子どもに愛情表現することです。コツは、何でもない時に「あなたはかわいいわね」「本当に大好きよ」と言葉に出して、抱きしめたり、頭をなでたりしてあげること。そうすることで子どもは自分という存在が「認められている」と安心します。そのようにして、関係性が良くなると、しつけはとても楽になります。
このお子さんの場合は、乱暴な言葉が出なくなった時が関係性が変わった証。ストレートに愛情表現してあげるのが一番です。
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profile
野口紀子(のぐちのりこ)さん
心理学をベースに、さまざまな考え方や技法を取り入れて、より良い親子関係をつくるためのプログラム「アクティブ・ペアレンティング」のトレーナーに。25年間で延べ5000人以上の親御さんたちに、子どもとの接し方などを伝えている。自身も3人の子どもの母。親子関係・人間関係の悩みに寄り添って改善する「トータルファミリーカウンセリング」を開設。「NPO法人ペアレント・スキルアップ福岡」の理事。エフコープくらしの学習サポーターにも登録している。
●トータルファミリーカウンセリング
http://www.total-family-counseling.com
●NPO法人ペアレント・スキルアップ福岡
http://www.ps-fukuoka.jp