福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.40
ちょっぴり悩ましい、子どもの体格差問題
家族の中では一番ちびっこの次女・テイ子ですが、同い年のお友達の間では大柄な方です。生まれた時からずっとそう。
小学校でも、常にクラスで1、2を争うサイズ感で、集団の中ではどうしても目立ってしまいます。過去、知らない人から「あの子、大きいのに電車の料金を払わずに改札を通っている」、「もういいお姉ちゃんなのに1人で待つこともできないの?」といった誤解を受けたこともあるので、本人としては、もう少し平均的な体格の方がよかったと思っている様子。
小学5年生の現在、遠目では小柄な大人に見えます。ランドセルの、なんと小さいこと!
小学校ではいい先生・お友達に恵まれて、気にせずに過ごせていますが、学校の外ではたまに気になる出来事と遭遇してしまいます。
例えば、かねてから行くことを楽しみしていた、あるレストランで…
小学生以下限定メニューをオーダーしようとしたところ「11歳以下しか頼めないメニューですが、間違いありませんか?」と、確認されてしまいました。
いえ、確認されたというより、注意されたに等しい口調で、遮られました。
まあ「大柄な子あるある」というか、想定内のやりとりではあったのですが、それでも、「はい小学生です」としょんぼり顔で答えるわが子を見て、私も胸がキュッとなってしまいました。
ああ、証明のために保険証でも持ってくればよかった…と思いながら、私が「この子大きいんですけど小学生なんですよ〜」と付け加えても、店員さんはけげんな顔を変えません。しかし「わかりました」とオーダーは受けてくれたので、お目当ての料理にありつくことはできました。
もちろん、お店側の対応に文句をつけるつもりはありません。いろいろな子どもたちと関わった経験のある人でないと、体が大きい小学生が一定数いることを知らないだろうし、仕事で確認しているだけですしね。しかし、本当に小学生なのに「涼しい顔でズルするんだな」と思われているんだろうなーなんて勝手に想像してしまって、少々悲しい気持ちになってしまった、修行の足りない私でした。
別に誰も悪くないけど、どうしてもモヤっとしてしまう、子どもの体格差問題。悩ましいばかりで解決方法など思いつきません。テイ子の場合は、そのうち中身も成長するだろうし周りの子もどんどん背が伸びるだろうから、気にならなくなるだろうと期待してはいるのですが。
それに、自分だって気がつかないうちに誰かを見た目で判断して、傷つけているかもしれませんよね。体が小さい・大きいだけでなく、性別やナショナリティ、年齢、その他いろいろ…思い込みにとらわれず、相手への敬意を忘れずに、人と接することができる人間になれればと思います。
profile
福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。おかあちんは広報誌などのライターとして活動する傍ら、時々コミックエッセイも制作。温泉ソムリエ認定あり。
インスタグラム・ツイッターでイラスト日記配信中。
【instagram】 https://www.instagram.com/nickey_nic/
【Twitter】https://twitter.com/nickey_FUK