福岡市の隅っこで姉妹を育ててます！！ Vol.20

洗面所に置いている小さなゴミ箱の中に、それはありました。

毛です！毛。人毛の束です！なんと猟奇的な。驚いたのなんのって。
でも、捨てた人物の目星はすぐに付きました。次女のテイ子です。ちょうどその少し前に「前髪作りたいから美容室連れて行って」とお願いされていたので。しかしちょうど忙しくている時期だったので、すぐには連れて行けずにおりました。

確認したところ、案の定、テイ子はこっそりと前髪のセルフカットを決行していました。結果は、予想を裏切らぬ大失敗。長さはガタガタで揃っていないし、トラ刈りみたいに短い部分もあります。さらに、プロなら決してハサミを入れないであろう額のサイド部分までザックリと切られていたので、がく然としました。

美容室に行くまで、待てなかったのかな。ああ、そう言ってくれたらせめて私が切ったのに。

しかし「前髪くらい自分ですぐに切れるだろう」と安易に考えてしまったテイ子の気持ちも、わからないでもありません。小学生ともなれば、見た目が気になって鏡の前でいろいろと試してみたくなる時期ですよね。

と、娘たちを複雑な思いで見ていたら、長女・ぴーの顔もなんだかいつもと雰囲気が違うことに気づきました。
また骨格が成長したのかなと思っていたら、いや、そうじゃない！

なんと、眉毛に手を加えているではありませんか！眉尻の方をカミソリで剃って、平安貴族みたいになってるっ！
ああ、ぴーのヘニョ眉、大好きだったのに。

まぁ、他の人にはチャームポイントに見える特徴的なパーツが、本人にとってはコンプレックスでしかないというのはままある話。ぴーも、ずっと眉毛の形を気にしていたのですね。

イメチェン大作戦が失敗に終わったことで、二人ともちょっと落ち込んでいました。でも、きっと誰しも一度は通る道。私にも覚えがあります。おしゃれしたいという意欲が出てくるのも、髪や肌のケアに挑戦するのも、成長の証ですよね。どんどん試行錯誤して、センスを磨いていってほしいです。