福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.32
実家に危険が迫っていた話
私の実家は隣県にあり、高齢の両親だけで住んでいます。
二人とも体力が落ちていますし耳も遠いので、子としては心配だらけです。近ごろはなりすまし詐欺も巧妙化していると聞きますし、田舎の古い家なので空き巣も心配。
できれば頻繁に帰省して様子を確認したいところですが、時節柄、なかなか気軽に行き来できません。
「お父さんたち、大丈夫かな?」と気になりつつ、ここ数カ月は、電話でのやり取りだけで済ませていました。
そんなある日、次姉夫妻が久しぶりに実家に立ち寄ってくれたのですが…その際に、とんでもない事実が発覚したのです!
その日、建築関係の仕事をしている義兄が家屋のチェックをしてくれたそうなのですが、ちょうど、「電源タップが古いと、火事の原因になることもあるんですよね」と話しながらテレビ裏を覗いたまさにその時。
なんと、一部が焦げて黒ずみ、いつ火事になってもおかしくない状態に陥った電源タップが目に飛び込んできたそうなのです!
すでに溶けていた箇所もあって、鼻を近づけると、プラスチックが焼けたニオイがしていたとか…怖いいっ!
たまたまタイミングよく義兄が見て、すぐに必要な手配をしてくれたので大ごとにならずに済みましたが、そうでなければ、発火していたかもしれません。高齢者二人だけだとすぐには気付けないでしょうから、無事に逃げられたかどうか…。それに、もしかしたらご近所まで巻き込んでいたかもしれないと思うと、ますますゾッとします。
その夜、次姉から話を聞いた私たちは戦慄しました。
昔の家では居間の角に斜めにテレビが置かれていたものでしたが、実家は今でもそういう配置です。隅っこに薄型テレビがあると裏にかなりホコリが溜まるんですよね。では、電源タップが焦げていた原因はホコリ?!と思いきや、義兄いわく
「ホコリももちろん危ない。でも今回の直接の原因は、経年劣化だと思う。見るからに古い電源タップだったから」とのこと。
ホコリと古い電源タップ。ダブルで危険だったのですね。なんと恐ろしい。
もう、お父さんもお母さんも、しっかりし!…と思ったのですが、いやいや、よく考えてみるとわが家の電源タップだって、かなり古いような気が…危ないのかも?!
家族でチェックしてみると、13歳の長女・ぴーが生まれる前から使っていた電源タップが2つもありました!
電源タップに寿命があるなんて考えたこともありませんでしたが、知らないうちにとても危険なことをしていたのですね。わが家の防災について改めて考えるいい機会になりました。
一般社団法人 日本配線システム工業会のサイトによると「テーブルタップ(延長コード)交換のめやすは3〜5年です。そのまま使い続けると危険(ケガ、火事など)を生じるおそれがあります」とのこと。
3〜5年! 意外と短くありません? 正直、まだ壊れていないのに買い替えるなんてもったいないと思ってしまう気持ちもありますが、火事になってしまうことを考えたら安いものですもんね。これからは、きちんと定期的に交換するようにしましょうかね。
今回の事件が、教訓として、子どもたちの記憶にも残ってくれることを願います。
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福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。
7月に発売された元阪神タイガース・藤川球児選手の奥様、藤川英子さんの著書「藤川家のごはん」(KADOKAWA)にてまんが制作を担当。
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