福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.23
それぞれのおウチルール
とある日曜日の夕方、長女・ぴーと、ぴーの習い事仲間の2人を車で迎えに行った時のこと。
お友だち2人は、「ありがとうございます、休日の忙しい時間にすみません!」と、丁寧にあいさつしてくれました。
まぁ、礼儀正しい…! なんてきちんとしたお子さんたちでしょう。
でも、お気遣いは不要よ。だって、わが家では土日祝の夜ご飯づくりは、お父ちんの担当だから。
彼はいつも、買い物から片付けまで、一連の家事を当たり前のこととしてやってくれています。
そう説明すると、2人はとても驚いていました。「ウチは平日も土日も関係なく、料理も片付けもお母さんがやってる」「ウチでもありえない。料理しているお父さんなんて、見たことがない!」と、口々に説明してくれます。
そっかぁ…2人のお母さん、外でバリバリ働いていたり、下の子がいたりでいつも忙しそうなのに、家事にも手を抜かずに向き合って、頑張ってらっしゃるんだな。
きっと、今の日本では、こうして家事のほとんどを母親がやっているおウチの方が、一般的ですよね。
とはいえ人生にはいろんな選択肢があることを知って欲しくて、「ウチではどの家事をどちらがやるのか、夫婦で話し合って決めてるよ。忙しいのはお互い様だし、私にも不得意な家事もあるし。みんなも大きくなったら、パートナーになった人と2人で考えてどうするか決めたらいいよ」と話してみました。
2人で十分に話し合った結果、妻が家事を一手に引き受ける道を選ぶのも一つの素敵な生き方です。子どもがいればお母さんの努力をしっかり見て育ち、いつか振り返って感謝する日がくるでしょう。
問題になるのは、妻が納得していないのに、結果的に全ての家事をやらざるを得なくなっているようなケース。
思い返せばわが家でも、夫の仕事が今よりも忙しく、私がほぼワンオペで家事・育児を担当していた時期がありました。当時は、家事が本当にしんどかったです。
と言っても、家事自体が嫌なのではなく、私がエンドレスに続く家事をこなしている横で、夫が自分時間を満喫しているのを見ることが辛かったんですよね。付き合っていた頃は対等なパートナー同士だったのに、結婚して子どもが生まれた途端に、なに?この不公平感!
…と、私がブーブー言いつづけた結果、夫は徐々に家事をやってくれるようになりました。今では、ほぼ半分ほどやってくれています。
夫の職場環境が改善されたこと、周囲にうるさく口を出す人がいなかったことも、私にとって幸いでした。
夫に対しては、本当にありがたいと思っています。しかし一方で、娘や娘のお友だちには、ウチが特別な家庭なのだと思って欲しくありません。これも、一つの「普通」!
小さな出来事でしたが、ぴーも含めた3人の女の子たちにとって、「いろんなウチがあるんだな。私は将来、どうしたいんだろう」と考えてくれるきっかけになったらいいな。
ちなみに夫は結構料理上手で、特に、彼特製の京風白味噌モツ鍋と餃子は絶品です。餃子包むのなんて結構手間がかかるのに、楽しんでやってくれていて感謝ばかりです。
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福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。
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