福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.33
初夏のキケンな風物詩
あれは春休みのこと。
わが家の娘二人は、すっかり生活が不規則になってしまっていました。
宿題がないのをいいことに、遅い時間に起きてきてダラダラと動画共有サイトを観たり、まんがを読んだりと、やりたい放題。
まあ、いつもがんばってるからね…と大目に見てはいたのですが、その日は、家族で出かける予定があったんです。なのに、二人とも朝から用意する気配がありません。
このままでは遅れてしまうかも?
大声で叱ってしまいました。人間だもの。
私の小言は止まらず、つい、「今日に限って、エフコープの配達の人もえらい遅いし。出かけるのに間に合わないかも…」と、大きな独り言まで口をついてしまいました。
と、そのとき、狙い澄ましたようなグッドタイミングで、カートを押すガラガラ…という音と、ピンポーンというチャイムの音が。
あ、やっと来た!
でもちょっと待って、ガラガラ…の音、いつもよりもやけにハッキリ聞こえたぞ。
「ああっ! 窓、開けてたっ!!」
私が子どもたちを「こらーっ」と叱ったダミ声も、「エフコープの人えらい遅い」という独り言も、全部外まで聞こえていたはず!
そう気づいて、愕然としてしまいました。
恥ずかしいっ! そして申し訳ない!!
だって、先週「次回から新年度で配達担当が代わります、いつもより時間が遅くなるかもしれません、申し訳ありません」という連絡をきちんと聞いていたのに。まだこの地区に慣れていないご本人を直接、責めるようなことを言ってしまった…。
しかも、私としても遅れたことに対して別に怒っていた訳ではなく、なんとなく言ってしまっただけだったのに…ああっ。すみません。
新担当の方は恐縮しつつ配達の遅れを詫びておられましたが、内心、ビクビクされていたことと思います…すみません。怖い家ではありませんよ〜。
私も挨拶しながら苦笑いするしかありませんでした。
冬から春の間、わが家では窓を締め切っていることが当たり前なので、毎年、初夏にはこの「ご近所に声が丸聞こえ」のミスが発生しがちです。もはや風物詩と言えるかもしれません。
きっとまたやってしまうと思いますが、普段から、「叱るときはできるだけ穏やかに!」「独り言は無難な内容で!」を心掛けねばと思いました。
そして配達の担当の方には、次回から、人畜無害な人間であることをそれとなくアピールをしていく所存です!
profile
福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。
7月に発売された元阪神タイガース・藤川球児選手の奥様、藤川英子さんの著書「藤川家のごはん」(KADOKAWA)にてまんが制作を担当。
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