福岡市の隅っこで姉妹を育ててます!! Vol.4
ソファーさん、ありがとう、さようなら
子どもたちが生まれる前から使っているわが家のソファーは、クタクタのボロボロ。前に住んでいたマンションのリビングのサイズに合わせて買ったため、今の家ではいまいち場所をとって邪魔だったこともあり、思い切って買い換えることにしました。
夫は新しいソファーを眺めながら、「これでリビングの見栄えが良くなった」と上機嫌。ですが子どもたちにとっては、古かろうが汚かろうが、前のソファーが世界で一番居心地のいい場所だったようで、複雑な心境のよう。そりゃそうだよね、生まれた時から家にあった大事な家具だから、思い出がいっぱいあるよね…。
特に小学校2年生の下の子は、予想以上の激しい悲しみよう。
彼女の言い分をよく聞いていると、愛着のあるソファーとの別れを受け止めきれないというよりは、「大好きなソファーがこの家から搬出されていってゴミとして捨てられることを想像したら、かわいそうで耐えられない」と、ソファーの気持ちになって悲しんでいるようでした。わかるー!大人でもそんな光景見るの切ないですよね。
とはいえ、親としては割り切って、子どもをなだめなければなりません。新しいソファ、もう来てるし。
そこで次女に「ゴミには出さない、使える部品はちゃんと取っておいて次の人におさがりで使ってもらう」と言い聞かせ(…大人のウソです!ごめんなさい)、記念写真を撮って思い出に残しておくからとなだめすかして、なんとか同意を得ることができました。
その場しのぎにウソまでついた私の対応は、もしかしたら教育の専門家の方にはNGを出されるのかもしれませんが…でも何が正解なのかまったくわからない。
でも、古いソファーには私もとっても感謝してます!今までありがとう。そしてよろしく、新しいソファー。
で、後日談。子どもたちがいない間に、夫婦でコッソリと古いソファーを解体したのですが、その際ソファーのちょっとした隙間から出てくるわ、出てくるわ!お菓子のクズ、飴、ヘアゴム、小さいマスコットなどの大量の小物たち…ほとんどが次女のものです。発掘品には小銭も含まれていて、何とおじいちゃんからもらった500円記念硬貨も紛れていたため、埋蔵金はトータルで千円を超えていました。
コラー!お金まで捨てるとこやったぞ!
新しいソファーはもっと大切に使おうね。
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福岡市の隅っこで暮らす「おかあちん/私」と「おとうちん」、素直でまっすぐな長女「ぴーちゃん」、独特の世界観で世の中を突き進む次女「テイ子」、4人家族のささやかな日常。
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