果物と野菜のおいしい見分け方
果物や野菜を買ったり食べたりするとき、「これって傷んでる?」「食べても大丈夫かな?」と見栄えが気になったことはありませんか? 実は、一見すると傷んでいるように見えても、それがおいしさのサインであることがあります。今回は、そんな「見栄えは気になるけれど、実はおいしい証拠」といわれる果物や野菜の状態について、調べてみました。
【実験①】りんご
表面がでこぼこしたりんごを見て、「形が悪いからおいしくないのかな?」と思ったことはありませんか?実は、このでこぼこがおいしさのサインかもしれません。糖度を測って確かめてみました。
●実験方法
丸いりんごと、表面がでこぼこしたりんごをそれぞれ3個ずつ用意し、糖度計で糖度を測定して比較しました。
●実験結果
食べ比べでは酸味の感じ方に個人差があり、「どちらが甘いか」という意見は分かれました。しかし、糖度計で測定した結果、でこぼこしたりんごの方が糖度が高いことがわかりました。
りんごの表面に見られるでこぼこは「いぼり」と呼ばれています。傷や傷みのように見えることがありますが、「いぼり」は、りんごが十分に栄養を吸収して育った証拠の一つとされ、糖度が高いものに多く見られます。
見栄えだけで選ばず、もし「いぼり」のあるりんごを見つけたら、ぜひ選んでみてください。甘みのあるりんごに出会えるかもしれません。
【実験②】ブロッコリー
なんとなく紫色のブロッコリーを避けていませんか? 実は、紫色のブロッコリーの方が甘いといわれています。糖度を測って確かめてみました。
●実験方法
3つの産地の緑色と紫色のブロッコリーを用意し、それぞれの糖度を糖度計で測定して比較しました。
●実験結果
3つの産地すべてで、紫色のブロッコリーの方が緑色のブロッコリーよりも糖度が高いという結果になりました。
さらに、どちらが紫色かを伏せて加熱したブロッコリーをスタッフに食べ比べてもらったところ、約8割が「紫色のブロッコリーの方が甘い」と回答しました。特に茎の部分は甘みが強く、かむほどに甘さが広がるという声が多く聞かれました。
ブロッコリーが紫色になるのは傷みではなく、甘さの証拠だったのです!
野菜の色にまつわるコラム
なんでブロッコリーが紫色になるの?
冬場に寒くなり、低温にさらされるとブロッコリーは寒さから身を守るために糖を生成します。その過程で、「アントシアニン」という紫色の色素が作られるため、ブロッコリーが紫色に変わることがあります。
つまり、紫色は寒さに耐えて甘みを蓄えたサイン。そのため、紫色のブロッコリーは甘くなっていることが多いのです。この現象は、ブロッコリーのほかキャベツなどのアブラナ科の野菜で見られます。
また、アントシアニンは加熱すると分解されるため、調理するとブロッコリーは鮮やかな緑色に戻ります。色が気になるという方も、ご安心を。
施設情報
エフコープ商品検査センター「りんご館」
エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。
◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/
