ペットボトルの飲みかけのお茶、いつまで飲める?
ペットボトル飲料に口をつけて飲んだ後、フタをしてそのままにしていることってありませんか?実は、その間にも菌はどんどん増殖しています。今回は、飲みかけのペットボトルのお茶と水について、経過日数ごとに菌数を調べてみました。
ペットボトルの飲みかけのお茶と水を調べてみました
【検査内容】
500mlペットボトル入りのお茶(玄米茶)と水を、食事の時にボトルに口をつけて半分ほど飲み、残りをそれぞれ25℃と10℃で保存。経過日数ごとに菌数を測定しました。
※食べ物が入り込みやすい「食事の時に飲んだもの」を検体に(汚染リスクが高い場合を想定)。
※25℃は9月の常温保存、10℃は冷蔵保存を想定。
果たして調査結果は…?
グラフを見ると、お茶、水ともに、10℃で保存したものは、菌の増殖がほとんど見られませんでした。それに対して25℃で保存したものは、時間が経つにつれて菌が大幅に増殖。なんと、4日後のお茶は、飲んだ直後の約6万7000倍にまで膨れ上がりました。
水を25℃で4日間保存し、1000倍に希釈して培養したもの。
保存状態で、菌の増殖に大きな差が!
今回の実験で、保存状態によって、菌の増殖に大きな差が生じることがわかりました。一般的に、菌数が1000万個を超えると「腐敗」と判断されます。しかし、身体に与える影響には個人差がありますので、「1000万個以下ならば安全」というわけではありません。そのため、「いつまでが安全」と明確に言うことはできませんが、保存状態によってリスクが高まることは間違いありません。
ペットボトルに口をつけて飲んだら、その日のうちに飲みきるようにしましょう。
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施設情報
エフコープ商品検査センター「りんご館」
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