エコバッグ、洗っていますか?
買い物の際に使うエコバッグ。その衛生状態を気にしたことはありますか? エフコープ商品検査センター「りんご館」が、エコバッグの衛生状態を調べてみました。
【調査】「エコバッグを洗っていますか?」
エフコープ舞松原店へ来店された方に、アンケートと持参されたエコバッグの拭き取り検査をお願いしました。
【結果】半数以上が 「洗っていない」
アンケートは、「洗ったことがない」「2、3カ月に1回洗う」「月1回洗う」「週1回洗う」「毎日洗う」という項目から選択してもらいました。その結果、「洗ったことがない」という人が半数を超え、頻繁に洗う人は少数でした。
どのくらい汚れているの?
アンケートに答えてもらった方の中から30人のエコバッグを拭き取り調査しました。拭き取った箇所から確認できた菌の個数が0~10個を「きれい」、10~50個を「やや汚れている」、50個以上を「汚れている」として分類※。その結果、6割の人が「やや汚れている」「汚れている」という結果になりました。
※店舗作業場の点検で行う拭き取り検査の衛生基準を参考に分類。
【検証】洗濯するとどのくらいきれいになる?
エコバッグを洗濯し、どこまで除菌できるのかを検査してみました。
◎検査方法 りんご館スタッフ4人が普段使っているエコバッグを用いて、洗濯前と洗濯後の汚れの変化を調べ、その平均値を取りました。
◎結果 洗濯の効果は大きく、菌はかなり減少。中には、200個以上の菌が計測されたエコバッグもありましたが、1回の洗濯で菌はほとんどなくなりました。
洗濯できない素材のものは?
洗濯できない保冷バッグA・Bに、アルコール系の除菌スプレーを振りかけて、菌数の変化を調べました。いずれも菌数はかなり減少。洗濯に向かない素材でできたエコバッグや保冷バッグは、除菌スプレーなどを使用して衛生状態を保ちましょう。
まとめ
エコバッグは、あまり洗濯しない人も多いようですが、使用するごとに汚れは付着していき、菌数も着実に増加していきます。菌は倍増していくので短期間で大量に増殖することがあり、最悪の場合、食中毒につながる可能性もあります。まずは予防として、買い物の時に菌を付けないことが大切です。そして、エコバッグで菌が増殖しないようにこまめな洗濯を心掛けて使用するようにしましょう。
菌の付着や増殖させないためのポイント
◎ 肉や魚、野菜にはポリ袋を
パックから肉汁などが漏れ出ている場合も。野菜の表面にも菌が付着していることが多いので要注意です。
◎ 冷凍食品の結露に注意
冷凍食品の結露で生じる水分も菌が増殖する栄養分になります。冷凍食品にもポリ袋をかぶせた方が良いでしょう。
◎ 汚れは見た目で判断しない
菌は見た目やにおいではわからないものもたくさんあります。定期的に洗う習慣をつけましょう。
◎ 替えのエコバッグも用意
洗濯の頻度が高いほどよりきれいに使用できます。エコバッグの替えをいくつか用意するようにしましょう。
施設情報
エフコープ商品検査センター「りんご館」
エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。
◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/