台所の手拭きタオルは菌がいっぱい
水仕事をするたびに使う台所の手拭きタオル。使って湿ったままにしておくと、菌が増殖しやすい状況になります。エフコープ商品検査センター「りんご館」で、タオルの菌数がどのように変化するのか調査してみました。食中毒が発生しやすくなるこれからの季節の参考にしてください。
検査方法
水仕事の後に使用し、1日中タオル掛けに掛けたままにした台所手拭きタオルの菌数を計測しました。
〈検査条件〉
・タオルは洗いたてを使用。
・タオルを使用する前には、せっけんで手を洗ってから水分を拭き取る。
・朝食時、昼食時、夕食時の3回、湿ったままになる程度に使用。
検査結果
当初、タオルに菌はありませんでしたが、手を拭くたびにブドウ球菌などを含む雑菌が付着し、菌は増えました。
その後しばらく使用しないと乾燥し始めるため、菌は減っていきます。このように、手を拭くたびに菌の増加と減少を繰り返しながら、徐々に菌が増加していくことがわかりました。
今回の結果を受けて
今回、1日使ったタオルの衛生状態は、問題視するほどの汚れにはなりませんでした。しかし、使い続ければタオルの菌は少しずつ増える結果となりました。
菌は一定数を超えると急激に増殖することがあります。
2、3日続けて使うことは避け、なるべく毎日交換した方がいいでしょう。
汚れたままの手で使わない
今回は「せっけんで手を洗ってから水分を拭き取る」という条件で使用したので、菌数の伸びが緩やかになったと考えられます。食材や調味料などが付いたままの手をタオルで拭くと、菌に養分を与えたり、食材の菌を付着させたりすることになり、さらに増殖してしまう恐れがあります。
菌が増殖する際に必要とするのは「温度」「水分」「栄養分」です。タオルの汚れは最小限にとどめ、乾燥しやすい環境をつくるように心掛けましょう。
エフコープ商品検査センター「りんご館」に見学に来ませんか?
エフコープ商品検査センター「りんご館」では、施設の見学を受け入れています。エフコープ組合員でない方でも見学できます。簡易実験も体験することができますので、「りんご館」に来て、楽しく学びませんか?
※見学には予約が必要です。簡易実験を希望する方は、予約の際にお申し出ください。
施設情報
エフコープ商品検査センター「りんご館」
エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。
◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
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