残ったお鍋、翌日まで置いても大丈夫?

残ったお鍋、翌日まで置いても大丈夫?

鍋の菌事情①


鍋ものやみそ汁、カレーなどを食べて、残ったら翌日までそのまま置いておく…という家庭も少なくないかと思います。最近では冬場でも室内は意外と暖かいもの。置いたままのその鍋の中、大丈夫でしょうか?
鍋料理を最後まで楽しむために、鍋の菌の増殖についてエフコープ商品検査センター「りんご館」で調べました。

保存した場合の菌数を調査しました


【調査内容】
大量に作って翌日も食べるメニューとして、寄せ鍋、みそ汁、カレーをりんご館で調理。その後、3つの温度(4℃、10℃、25℃※1)で2日間保存し、菌数を調べました。
※1…4℃は冷蔵庫内、10℃は暖房の効いていない室内、25℃は暖房の効いた室内を想定しています。

【使用した具材】
●寄せ鍋…ねぎ、白菜、人参、ごぼう、魚、鶏肉、しいたけ、しらたき、春菊、えび、だし(いりこ)
●みそ汁…豆腐、わかめ、だし(いりこ)
●カレー…じゃがいも、人参、牛肉、たまねぎ

【調査結果】

4℃と10℃で保存したものは、どれも1〜2日では菌がほとんど増えませんでした。しかし、25℃で保存したものは、調理後1日で菌が大幅に増殖しました。
エフコープでは惣菜の衛生基準として、「1g当たりの生菌数が10万個以下であること※2」を定めています。
25℃で保存した場合は、どれも1日でこの基準値を上回ったことになります。

※2…一般的に生菌数が1000万個を超えると、腐敗していることが多いと言われています。エフコープでは、より安全に製品を届けられるよう自主基準を設けており、加熱食品については10万個以下での衛生管理を行っています。

まとめ


鍋ものや汁ものを作って残りを保存した場合、温度によっては菌が増える結果に。暖かい場所での保存は避け、できるだけ低温となる場所(冷蔵庫など)での保存が望ましいと言えそうです。

<保存のポイント>
菌による汚染は、使用する具材や調理器具の状態にも左右されます。冷蔵庫の中で保存していたとしても、食べる前に十分に加熱することを心掛けましょう。

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エフコープ商品検査センター「りんご館」では施設の見学を受け入れています※3。エフコープ組合員でない方でも見学できます。簡易実験も体験することができますので、「りんご館」に来て、楽しく学びませんか?

※3…見学には予約が必要です。簡易実験を希望する方は、予約の際にお申し出ください。

施設情報

エフコープ商品検査センター「りんご館」

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エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。

◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/