夏は食品と冷蔵庫内の温度変化に気をつけて!
夏場は気温が高いため、食品もすぐに温まってしまいます。今回は、買ってきた食品を冷蔵庫に入れるときと、入れたあとに、食品や冷蔵庫内がどのような温度変化をするか、調査してみました。
持ち帰る間に食品の温度が上昇
まず、買い物をして家まで持ち帰る想定で、常温(27℃)の室内に牛乳とたまごを放置し、温度がどのように変化するかを調べました。
グラフ1:常温(27℃)で放置した時の牛乳・たまごの温度変化
すると、30分間で、牛乳は6~7℃、たまごは10℃以上上昇しました(グラフ1参照)。
遠くへ買い物に出たり、帰宅途中に寄り道をしたりすると冷蔵状態を保ちにくくなると言えます。
冷蔵庫に詰める間に、庫内の温度は急上昇
グラフ2:室温27℃で冷蔵庫を開けたままにした時の冷蔵庫内の温度変化
食品を冷蔵庫内に詰め込む際、ついつい長く開けたままで作業をしてしまいがち。その間に庫内の温度は一気に上昇します。
グラフ2のように、室温27℃で開けたままにすると、約5℃だった冷蔵庫内の温度は1分間で約15℃まで上昇し、2分後には20℃近くにまでなりました。
温まった食品を庫内の温度が上がった冷蔵庫に入れると
グラフ3:20℃に上がった冷蔵庫に牛乳・たまごを入れた時の温度変化
最後に、1と2が合わさった状況を調べてみました。20℃まで上がった冷蔵庫内に、常温に放置され20℃近くまで温まった牛乳・たまごを入れて、その温度変化を調べました。
その結果、グラフ3にあるように、45分たっても牛乳やたまごの温度は3℃ほどしか下がりませんでした。どちらの食品も10℃以下に冷えるまでは、2時間以上の時間がかかりました。
素早い作業で温度低下を防ぎましょう
買い物後は常温にさらす時間を短くし、冷蔵庫を開けたままで作業しないようにして低温を保ち、食品の劣化を防ぎましょう。
施設情報
エフコープ商品検査センター「りんご館」
エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。
◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/